荏原平塚学園で夢・未来プロジェクト ~ブラインドサッカーを体験~

更新日:平成30年11月8日

全員で記念撮影

ボールに入っている鈴の音を聞く児童 講師・葭原滋男さん アイマスクをして、ボールを運ぶ自動

体験授業に取り組む児童たち アイマスクをしてボールを扱う児童 葭原さんに質問する児童

体験授業に取り組む児童たち 給食で交流 今日の感想と葭原さんへ感謝の言葉を述べる児童代表

 荏原平塚学園(平塚3-16-26)で平成30年11月8日(木)、平成30年度オリンピック・パラリンピック教育推進事業「夢・未来プロジェクト」が行われ、児童たちがブラインドサッカーを体験しました。

 このプロジェクトは、幼児・児童・生徒が、オリンピアンやパラリンピアンなどと直接交流することで、オリンピック・パラリンピックの理念や価値を理解し、スポーツへの関心を高め、夢に向かって努力したり困難を克服したりする意欲を培い、進んで平和な社会や共生社会の実現に貢献できるようにすることが目的。東京都教育委員会及び生活文化局が、都内の幼稚園や学校などにオリンピアンやパラリンピアンを派遣しています。

 同校を訪れたのは、葭原 滋男(よしはら しげお)さん。葭原さんはパラリンピックの陸上競技および自転車競技のメダリストで、ブラインドサッカー転向後は日本代表としてプレーし、今も現役選手として活躍しています。

 この日は初めに、全校児童に葭原さんが講演を行いました。10歳の時に目の病気を患い、その後全盲になった葭原さんは「目が見えなくなってもスポーツをやっていきたい」と、前向きに色々なスポーツにチャレンジしてきた過去を語りました。また「競技をやっていて、うれしかったことは?」という児童の質問に対し、「仲間と目標に向かって努力し、メダルを獲得できた時はとてもうれしかった」と答え、目標に向かって努力することや、仲間と信頼しあうことの大切さを児童たちに伝えました。

 その後、5・6年生がブラインドサッカーを体験。アイマスクをした児童と、進む方向などを声で伝えるガイド役の児童がペアとなり、ボール運びやゴールに見立てたカラーコーンにボールを蹴る練習などを行いました。葭原さんは「目の見えない人にとって、周囲の声はとても大切。普段の生活でも、例えば横断歩道などで声をかけてもらうと本当に助かります。皆さんも今日の体験を生かして、困っている人がいたら積極的に声をかけてみてください」とメッセージを送りました。

 最後は6年生と給食を一緒に食べて交流。児童からは「初めてブラインドサッカーを体験しました。難しかったけど、うまくできた時はとてもうれしかったです」という感想も聞かれ、ブラインドサッカーを楽しみ、またその魅力を感じられた様子でした。