「夢・未来」プロジェクト 第三日野小学校に車いすバスケットボール元日本代表 京谷和幸さんが来校

更新日:平成30年11月27日

車いすの操作方法を指導する京谷さん
 京谷さんと藤森校長 笑顔で子どもたちに語り掛ける京谷さん 車いすでリレー
 シュート体験をする児童たち 難しいシュート体験 全員で集合写真
   
   オリンピアン・パラリンピアンと児童が交流する「夢・未来」プロジェクトが平成30年11月27日(火)に区立第三日野小学校(上大崎1-19-19)で開催され、北京パラリンピックで日本選手団主将を務めた京谷 和幸(きょうやかずゆき)さんが同校を訪問。講演と車いすバスケットボールの体験指導が行われ、6年生の児童約100人が参加しました。

 このプロジェクトは、幼児・児童・生徒が、オリンピアンやパラリンピアンなどとの直接交流により、オリンピック・パラリンピックの理念や価値を理解し、スポーツへの関心を高め、夢に向かって努力したり困難を克服したりする意欲を培い、進んで平和な社会や共生社会の実現に貢献できるようにすることが目的。東京都教育委員会及び生活文化局が、都内の幼稚園や学校などにオリンピアンやパラリンピアンを派遣しています。

 まず講演が行われ、プロサッカープレーヤーとしてジェフ市原(現・千葉)で活躍していた京谷さんが、Jリーグ開幕半年後に交通事故に遭い車いす生活になり、そのリハビリの一環として始めた車いすバスケットボールで、パラリンピックを目指すようになった経緯などの話がありました。京谷さんは「"夢"をそのままにするのではなく、実現するための"目標"に変え、行動する」「何十何百何千の失敗の度に、自分の目標と向き合い、再び一歩を踏み出す」「できるかできないか、ではなく、やるかやらないか。まず進むことが大事」といった力強い言葉を、児童に繰り返し投げかけました。

 講演の後は、車いすバスケットボール体験です。順番に車いすに乗り、まずは操作体験。思うように真っ直ぐ進まない車いすに、児童たちは四苦八苦していましたが、京谷さんからアドバイスを受け、少しずつ上達した様子が見られました。1クラス4チームに分かれてのリレーをやると、全員が大きな声で自分のチームを応援していました。
 シュート体験では、座ったままボールを投げるという行為がいかに難しいかを体感しました。リングまで届かない児童も多い中、何度もナイスシュートを決めている児童の姿も。みんなゴールに向けて一生懸命にシュートを放っていました。
 
 特別授業について児童たちは、「車いすの操作が思っていたより難しかった。特にターンがうまくできなかった」「京谷さんがあきらめない心で、前向きに物事に取り組んでいるのがすごいと思った」と感想を話していました。