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「夢・未来」プロジェクト 中延小学校にアテネパラ五輪金メダリスト 高橋勇市さんが来校
更新日:平成30年10月6日










オリンピアン・パラリンピアンと児童が交流する「夢・未来」プロジェクトが平成30年10月6日(土)に区立中延小学校(中延1-11-15)で開催され、アテネパラリンピック金メダリストの高橋勇市さんが同校を訪問。講演とブラインドマラソン体験指導が行われ、1~6年生の児童約100人が参加しました。
このプロジェクトは、幼児・児童・生徒が、オリンピアンやパラリンピアンなどとの直接交流により、オリンピック・パラリンピックの理念や価値を理解し、スポーツへの関心を高め、夢に向かって努力したり困難を克服したりする意欲を培い、進んで平和な社会や共生社会の実現に貢献できるようにすることが目的。東京都教育委員会及び生活文化局が、都内の幼稚園や学校などにオリンピアンやパラリンピアンを派遣しています。
講演では、高橋さんが高校生のときの健康診断で病気が見つかり、目が見えなくなると宣告されてから、パラリンピックを目指した経緯について話がありました。人生に絶望し、一時は自殺を考えたほどだったという状態から立ち直り、本格的なトレーニングを重ね、アテネパラリンピックで金メダルを獲得するまでに至ったいきさつを話すと、児童たちは真剣な表情で聞き入っていました。
その後は、アイマスクをしてブラインドマラソンの実技指導です。児童は二人一組となり、片方がアイマスクを付けた状態でランナー役となり、もう片方の児童が伴走者として、二人をつなぐガイドロープを使い、目の見えないランナーをサポートしました。
最初は怖がってなかなか前に進めない児童もいましたが、高橋さんから伴走者へ声かけのアドバイスが行われ、「左に曲がるよ」「前が詰まっているから少しスピードを落とすよ」という伴走者からの具体的な声かけに、ランナー役の児童も少しずつ安心した様子で走れるようになりました。
特別授業を終えた児童たちは、「目の見えない状態で走ることが、思っていたよりずっと怖いということが分かりました」「高橋さんが自殺を考えたことがあると話してくれた時に、辛い気持ちになりましたが、そこから立ち直って金メダルを取ったのは本当にすごいと思いました」といった感想を話していました。