区職員を対象に「おたがいさま運動」研修を実施

更新日:平成30年1月31日

高齢者疑似体験
講演する東さん高齢者疑似体験 書類を書く聴導犬 あみ
「おたがいさま運動」研修を平成30年1月31日(水)に区役所で実施し、区職員25人が受講しました。

 おたがいさま運動とは、だれもが普通に暮らせるまちづくりを目指して、困っている人がいたら助ける、困ったときは助けてと言える「支えあいのまちづくり」を推進する運動です。区職員を対象に、運動の趣旨を理解し、親切、丁寧な区民対応に生かすことを目的に研修を行いました。

 この日は、普及啓発DVD「みんなができる“すべての人にやさしいまちづくり”について考えよう!」を視聴後、先天性重度難聴で聴導犬と暮らしている東 彩(あずま あや)さんから話を聞きました。

 東さんは「道路を歩行中、後ろから近付いている自転車に気づくことができません。病院では、呼び出しに気づかず終了まで待っていたこともありました」と話し、音を飼い主に代わって聞き分け、教えてくれる心強いパートナーである聴導犬「あみ」と出会い「あみは、スマートフォンの着信や自転車の音、呼び出し音などさまざまな音を教えてくれます。しかし、あみは言葉を話すことはできないので、どうしても周りの方々の助けが必要になります。耳が聞こえないというのは周りの人が気づきにくい障害です。電車が止まってしまったときなど、あみと一緒にいることによって気づいてもらうことができ、スマホで文字を打って状況を知らせてもらったりもしました」と、自身の経験を紹介し、「耳の聞こえない人に対して一緒にいる介護者や通訳者に対して話をする方が多いが、本人の目を見て話してほしい」と訴えました。

 また、講演の途中、聴導犬協会員によるデモンストレーションが行われ、障害のある方に目覚ましの音を知らせる聴導犬の様子を見学しました。

 その後、2人一組で、高齢者疑似体験、高齢者介助体験を行い、それぞれの立場の方に対する理解を深めました。

 受講した職員は「障害のある方の視点に立った案内表示が必要だ」「この体験を窓口対応に生かしたい」と話していました。