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「子どものアレルギー 災害時への備え」講演会

更新日:2018年3月8日

長岡講師による講演
荏原消防署戸越出張所長の講演防災課計画係長の講演映像画面を見入る参加者講師の話を聞く参加者司会進行を務める前田さんテキスト「我が家の防災ハンドブック」
「子どものアレルギー 災害時への備え」と題した講演会が平成30年2月20日(火)、大崎ゆうゆうプラザ(大崎2-7-13)で開催され、約30人が参加しました。

 この講演会は、多世代交流支援事業の一つ「アレルギー等おしゃべり会・講演会」(運営:品川食物アレルギーの会)の一こまとして開催されたもので、アレルギー疾患がある子どもの保護者や疾患に関心のある方々が情報交換をしたり子ども同士が交流する「おしゃべり会」や、入園前のお弁当練習を兼ねたランチ会のほか、「子どもの食物アレルギーの基礎知識」「食物アレルギーの解説&事例シミュレーション&エピペン実習」「子どものぜん息とアトピー性皮膚炎」「子どもの食物アレルギー 正しい理解と除去食の工夫」と題する講演会を開催してきました。

 5回目となる今回は、前半に小山豊荏原消防署戸越出張所長による「災害発生時の現状」と、品川区防災まちづくり部防災課担当者による「品川区の災害対応」の講演がありました。
 小山所長は阪神淡路大震災と東日本大震災の発災時の映像にコメントをまじえながら、発災したらどのような状況になるか、どこに危険が潜んでいるか等をわかりやすく解説。区防災課担当者からは、現在の品川区で想定される被害状況と避難する際の注意点、区の備蓄状況や避難所運営の取り組み等についての説明があり、両講師ともに、自助・共助・公助が一体となった災害対策の重要性が話されました。

 後半は、NPO法人アレルギーを考える母の会 代表理事 長岡徹さんによる「アレルギー疾患対策基本法と地域連携」の講演がありました。同母の会は、周囲の理解が得られずに苦しんでいる患者の為の相談活動、講演会開催、調査・研究・提言活動等を行っているNPO法人です。東日本大震災や熊本地震では被災地に入りアレルギー疾患の子どもたちをサポートしてきました。
 長岡さんは、患者が避難中に困ったことを紹介し、備蓄以外に患者が出来る最大の備えは、治療を進めて症状をコントロールしておくことであると話しました。最後に、アレルギー疾患対策基本法が施行されて、多職種での連携が必要になることや、出生直後の子どもを対象にした取り組みも始まるので保健指導が重要になっていく等の話がありました。

 参加者からは、「区の避難所に食物アレルギー対応のミルクや食料があることに驚きましたが、数に限りがあるので、自分自身で用意しておかねばならないと思いました」との声が聞かれました。
 運営団体の代表を務める 前田えりさんは、「大きな災害では人命救助の立場の人が助けたくても助けに行けない状況になること、避難生活における公的支援には限界があることを知っていただき、患者自身がどう備えるかをまず最初に考えて欲しいと思い、この講演会を企画しました」とコメント。そして、今年度の講演会を振り返り、「昨年度も同じようなテーマで講演会を開催しましたが、繰り返し学ぶことは、忘れていたことを思い出したり最新の情報を得る機会にもなり、良かったと思います」とし、「子どもに接する立場の方は多いと思います。ぜひ講演会に参加して病気のことを知っていただき、地域全体で子どもを支えていただければ嬉しいです」と話していました。