第三日野小学校、池田山公園で「自然たんけん教室」

更新日:平成31年2月15日

木に止まっているヒヨドリを探す児童


雪が舞う中、池田山公園内の「自然たんけん」 質問に手を上げて答える児童 東屋で質問に答える佐々木先生

 第三日野小学校(上大崎1-19-19)では平成31年2月15日(金)、オリンピック・パラリンピック教育の一環として、2年生を対象に池田山公園(東五反田5-4)で市民科授業「自然たんけん教室」を行いました。

 池田山公園は第三日野小学校から道路を隔てた場所にあり、日頃から児童たちの遊び場となっている公園です。「自然たんけん教室」は、その池田山公園の自然を活用した環境学習で、身近な自然を通して環境を考えるきっかけにすることを目的としています。

 講師を務めたのは、プロ・ナチラリスト(プロフェッショナルの自然解説者)の佐々木洋さん。佐々木先生は、「今日は身近な公園で身近な生き物をよく見てください」と話し、早速公園内の「自然たんけん」に出発しました。
 ミカンの木の下で「ここになっているミカンは甘いかどうか分かりますか」と質問。首をかしげている児童たちに「答えは、甘くないです。理由は、まだ食べられた跡がないから。甘くなって食べ頃になるとハクビシンが食べに来るからです」と分かりやすい説明に一同納得の様子。
 先生は突然地面に手をやり、何かを拾いました。それを目の高さから落とすとヒラヒラと舞い落ちました。イロハカエデの種子でした。児童たちが何気なく遊んでいる公園の中にも、日頃は見過ごしている自然があることを学びました。

 東屋で休憩をしながら「身近な生き物のこと」を条件に質問時間を取りました。「カエルは世界中に何種類位いますか」「校庭でトカゲを見ましたが、品川区にはどんなトカゲがいますか」「セミはどうして土の中に長くいるのですか」「クモはどうやって糸を出すのですか」など、正に身近な生き物に関する質問に佐々木先生は分かりやすく答えていました。

 この日、東京の正午の気温は3度、時折雪が舞う天候でしたが、袖に舞い降りた雪の結晶までが環境学習を後押ししている様子でした。児童たちにとって思い出に残る「自然たんけん教室」になったようです。