「アレルギーっ子の災害への備え」講演会

更新日:平成31年2月19日

災害時の食の備蓄について講演する來原栄養士


地震災害について品川区の取り組みを話す防災担当者 アレルギーのある人の備え 避難所生活に必要な物資見本

災害食レシピを説明する來原栄養士と試食 災害食5品 災害時の日常備品を前に前田さん 

 「アレルギーっ子の災害への備え」~地震災害を知り、必要な備えをしよう~ と題した講演会が平成31年2月19日(火)、大崎ゆうゆうプラザ(大崎2-7-13)で開催され、約30人が参加しました。

 この講演会は、区が主催する子育て応援プログラムの一つで、品川食物アレルギーの会(代表:前田えり)が運営する「アレルギーおしゃべり会・講演会」の一こまとして開催されたものです。同会ではこれまでに、アレルギー疾患があるお子さんの保護者や疾患に関心のある方々の情報交換の場として「おしゃべり会」の開催や、「こどもの食物アレルギー 正しい理解と除去食の工夫」「いえるかな?じぶんのアレルギーのこと」「こどもの食物アレルギー」「こどものぜん息とアトピー性皮膚炎」と題する講演会やワークショップを開催してきました。

 今回は、前半に区防災課担当者から、「想定される地震災害~品川区の取り組み~避難生活」と題した講演があり、「想定される首都直下地震とその影響」「地震発生直後の行動と対応の流れ」「日頃からの備え」「避難所での生活」の4項目について、分かりやすく説明がされました。特に避難所での備蓄物資に、アレルギー物質27品目不使用のわかめご飯、アレルギー対応粉ミルクがあることや、避難所での生活のために、アレルギーのある人は日頃からどのような備えを必要とするか等が紹介されました。

 後半は、品川栄養士会の栄養士 來原知子さんと管理栄養士 亀田暢江さんによる「栄養士から学ぶ、災害時に役立つ!備蓄の工夫・災害食レシピ」と題した講演がありました。
 「何を備蓄したらよいのか」について、発災後の時系列に沿った説明とともに、食物アレルギー・糖尿病・腎疾患などの慢性疾患のある場合や、幼児・高齢者がいる場合など、家族構成に合わせた備えが必要なことが話されました。災害食レシピでは、ポリ袋を使った湯せん調理法が紹介され、「コーンごはん」「サバとじゃがいものトマト煮」「ちぎりきゃべつの温野菜」「高野豆腐・切り干し大根と干し椎茸の煮物」「ひじきと人参のポン酢ツナサラダ」「1分間でゆでる和風パスタ」の6品目のレシピが公開され、試食が行われました。

 品川食物アレルギーの会の前田代表は、「今日の講演は一般的な話が多かったと思いますが、それぞれの家庭の状況に置き換えて必要な備えをしていただければよいと思います。昨年、一昨年と同じようなテーマで講演会を開催しましたが、一年に一回でも繰り返し学ぶことは、いざという時に備え、忘れていたことを思い出したり、また最新の情報を得る良い機会にもなります」と話していました。