山中小学校で赤鼻のセンセイが命の授業 ~院内学級の子どもたちが教えてくれた大切なこと~

更新日:平成31年3月4日

子どもたちへ講演を行う副島先生
赤鼻のセンセイこと副島先生 副島先生の話を笑顔で聞く児童たち 児童への授業後、保護者に対して講演

 命の尊さや大切さを教える「命の授業」が平成31年3月4日(月)に山中小学校(大井3-7-19)で実施され、5・6年生児童111人が授業を受けました。

 特別講師として授業を行ったのは、”赤鼻のセンセイ”としてドラマ化されたことでも有名な、昭和大学大学院保健医療学研究科の副島 賢和 准教授。以前は清水台小学校(旗の台1-11-17)の教諭として、昭和大学病院内さいかち学級(院内学級)を担当していました。

 この日のテーマは”院内学級の子どもたちが教えてくれた大切なこと”。さいかち学級での取り組みや子どもたちの実際の様子を聞くことで、児童が自分の感情を大切にすることや、一人ひとりの存在を認めていくことの尊さについて考えるきっかけすることが目的です。
 
 副島先生が自己紹介をしながら、”赤鼻”のスポンジを付け、手品を絡めたバルーンアートを披露すると、子どもたちはすっかり引き込まれた様子でした。
 授業では、院内学級で接した子どもたちから言われた、「自分を大切にできない人が、どうして他人を大切にできるの?」「もし大人になれたなら、詩を書く仕事をしてみたい」「(図工の作品を途中で投げてしまった子に、副島先生が「何事もあきらめちゃだめだよ」と諭したときに)先生、僕は色々なものをあきらめないと生きていけないんだよ」などの、心にぐさっと刺さるような言葉の数々を紹介。どんな子が、どんな気持ちでその言葉を話し、先生はどのように感じたかを丁寧に話しました。
 そして児童に向けて、「感情に良い悪いはない。どんな感情も大切にして、それをどう伝えるかをしっかりと考えてほしい」「当事者意識をもって、物事を考えるようにしてみよう。視点を変えて見ることが大事」とメッセージを送りました。

 児童への授業の後には、参観していた保護者に対して講演を行いました。「子どもに対し、学校では教師が色々なことを教えます。病院では医者や看護師が先生になります。家庭では保護者の方が、自分の存在がいかに大切なものなのかということを、家族の力でしっかりと伝えていってください」と語りかけました。