品川区にある歴史的・魅力的建築物を公開するイベント「オープンしなけん」を平成31年3月9日（土）、1日限定で開催しました。

　品川区では、2018年秋から区内にある歴史的・魅力的建築物の調査を開始しました。「オープンしなけん」は、所有者の協力を得て、建築の専門家である゛東京建築アクセスポイント”と連携し、普段は公開していない建築物を公開するもので、今回は東京デザインセンターなど8カ所を公開。普段は公開していない建築物の内部も見られるめったにない機会とあって、事前申し込み制のガイドツアーはほぼ満員で、一般公開も公開時間前から待つ人が出るなど大盛況でした。1992年につくられた世界的建築家・磯崎新による斬新なデザインの現代茶室「有時庵（うじあん）」には、午前だけで100人以上の見学者が訪れ、このイベントに「満足した」と答える人が大部分でした。

　また、関連イベントとして東京建築アクセスポイントによる魅力発見ツアー全3コースも開催。晴天に恵まれたこの日、ツアー参加者は、各時代を代表する建築物や著名な建築家の作品を堪能しました。オフィス建築をめぐるツアーに参加し熱心にメモを取っていた女性は、「普段見慣れているビルも、専門家に話を聞きながら改めて見ると新たな発見があります」とツアーに参加してよかったと話し、このイベントのフィナーレ、クロージングトークも満員となり、スタッフは初開催イベントの成功に達成感を感じたようです。

【歴史的・魅力的建築物　七つの条件】
意匠性・デザインに優れた建築物
作家性・著名な建築家が設計した建築物
革新性・先進的な建設技術などが用いられた建築物
地域性・地域的な特色を明らかにする建築物
時代性・建てられた時代の典型を示す建築物
継続性・長く親しまれている建築物
歴史性・歴史上の人物や出来事と関連した建築物

【第1回オープンしなけん公開建物】
・東京デザインセンター
・品川歴史館　茶室「松滴庵」
・杉野記念館
・品川バプテスト教会
・東急池上線戸越銀座駅
・日本ペイントホールディングス（株）明治記念館
・日本音楽学校1号館
・茶室「有時庵（うじあん）」