大井第一小学校 横田めぐみさん拉致問題を通して家族について考える

更新日:平成31年3月18日

横田早紀江さんのメッセージを見る子どもたち

先生の話を聞く子どもたち 授業を行う岡崎先生 写真を見る女の子たち

写真解説を読む女の子たち 先生に質問する男の子たち 大井第一小学校の校帽をかぶった弟たちとめぐみさん

写真展会場 めぐみさんの写真を見つめっる男の子 感想文を書く手元

 横田めぐみさん拉致問題を通して家族について考える授業が平成31年3月18日(月)、大井第一小学校(大井6-1-32)で行われました。

 大井第一小学校には、北朝鮮による拉致被害者 横田めぐみさん(拉致当時13)が小学1年生の3学期まで通っていました。子どもたちは、日本人拉致啓発アニメ「めぐみ」(政府 拉致対策本部制作)を視聴後、横田めぐみさんが家族と一緒に写っている写真パネルをみて、親の子に対する思いと家族について考えを深めました。

 アニメを見る子どもたちの表情は真剣そのもの。朝、いつものように「いってきます」と学校へ向かった子どもが帰ってこなかったら、それが自分だったらお父さんやお母さんはどんな気持ちになるかと問われ、「とても心配する」「悲しい」と想像をめぐらし、家族についての思いを友だち同士で話し合いました。

 またこの日から始まった、めぐみさんが家族と過ごした13年間を紹介する「めぐみさん家族と過ごした13年~横田滋写真展~」の写真パネルを見ていた子どもたちは、その中の1枚の写真を見つけて声を上げました。教師も気が付いていなかったその写真には、めぐみさんの双子の弟たちがそれぞれ同校の校帽(夏帽と冬帽)をかぶって写っていたからです。この1枚の写真を見て、アニメの中のめぐみさんが、自分たちの先輩であり実在している人物だと初めて実感した様子でした。終了時間が来ても、もう一度じっくり見たいという子や、写真を見ながら「なんで、関係ない人を拉致したの?」と素朴な疑問を担任に聞く子どもたちもいて、授業最後の感想文作成には、みな真剣に取り組んでいました。

 授業後、伊藤さんは「初めて聞いたときは、とてもびっくりしました。早く横田めぐみさんに日本に帰ってきてもらいたいです」と話し、栗林さんは「自分が、家族と当たり前に過ごしていることは、とても幸せなことだと感じました」と感想を話してくれました。さらに新潟出身の岡崎先生は「難しい問題なので、子どもたちは最初のころはどう考えたらよいかわからなかったと思いますが、写真展を見てからは、現実の問題ととらえ感想文に取り組んでいました。また、横田めぐみさん拉致問題は、小さいころからテレビで頻繁に報道されていて身近な問題でしたが、なかなか深いところまでは知る機会がなかったので、今日の授業で自分自身も勉強になりました」と授業を振り返りました。

【めぐみちゃんと家族のメッセージ~めぐみさん家族と過ごした13年~横田滋写真展】

<一般公開>
日時:3月23日(土)・24日(日) 午前10時~午後4時
会場:品川区立大井第一小学校 1階多目的室
主催:あさがおの会(横田めぐみさんご家族支援の会)

<併催イベント>
横田早紀江さん(めぐみさん母)トークショー&吉田直矢さん(めぐみさんの中学校の同級生)コンサート
日時:3月23日(土)午後1時30分(開場午後1時)
会場:品川区立大井第一小学校 3階体育館