品川区内タクシー事業者への特殊詐欺撲滅協力依頼式 開催

更新日:令和元年5月8日

タクシー事業者に依頼書を交付

濱野区長のあいさつ 森渕第二方面本部長あいさつ 特殊詐欺撲滅宣言

乗客に向けた注意喚起のステッカー 白バイを先頭にタクシー出陣 出陣する各タクシー

 品川区内タクシー事業者への特殊詐欺撲滅協力依頼式が令和元年5月8日(水)、大井競馬場(勝島2-1-2)で開催されました。

 平成30年度中の品川区内における特殊詐欺の被害件数は193件(前年比56件増)で、被害額は約3憶5,500万円(前年比9,870万円増)と大幅に増加し、件数ベースでは23区内でワースト4位。その一方で都内では昨年、「高齢の乗客の様子に落ち着きがない」など不審に感じたタクシードライバーが、「どうしましたか?」などと声をかけたことがきっかけで、特殊詐欺の被害を未然に防いだという事案が7件もありました。さらに犯人グループも現金等を騙し取る前後の移動手段としてタクシーを使用するという実態があることから、品川区と区内5警察署は、区内のタクシー事業者に被害防止と犯人検挙に向けた協力を依頼。賛同を得た11の事業者へこの日、協力依頼書を交付する運びとなりました。

 交付式で濱野区長は「振り込め詐欺等の特殊詐欺の犯人グループが、タクシーを使用するということを区民の皆さんに知ってもらうことが大事です。また、事業者の皆さんもタクシーがそのような犯罪の道具にならないために、そして犯罪被害を未然に防ぐためにもご協力いただきたいと思っています」とあいさつしました。続いて警視庁の森渕 十五 第二方面本部長が「運転手の皆さんが持つ感覚、機転、そしてお客様への思いやりの気持ちが特殊詐欺対策の大きな力になります」と、タクシー事業者の皆さんに、更なる協力をお願いした後、各警察署長が各タクシー事業者へ協力依頼書を交付。そして、各事業者を代表して依頼式に参加した11人の運転手がタクシーに乗り、白バイを先頭に「出陣」し、依頼式は終了しました。

 今後、各タクシー事業者は、困ったり、焦った様子の高齢の乗客への声かけや、「受け子」「出し子」といった詐欺の犯人グループの一員と思われる者を乗車させた際に警察へ通報するほか、車内(助手席の後ろ)にステッカーを貼付し、乗客への注意喚起を図っていきます。

 なお、協力事業者は以下のとおりです(順不同)。
  
  ・日本交通(株)品川営業所
  ・飛鳥交通(株)品川営業所
  ・品川交通(株) 
  ・品川タクシー(株)
  ・京急交通(株)品川営業所 
  ・天龍交通(株)
  ・荏原交通(株)   
  ・東都無線タクシー(株)中延営業所
  ・東京都個人タクシー協同組合 品川第一支部
  ・東京都個人タクシー協同組合 品川第三支部
  ・東京都個人タクシー協同組合 城南支部