壁画に込めた子どもたちの思い 浅間台小学校100周年記念 壁画プロジェクト

更新日:令和元年12月10日

壁画を描く子どもたち

笑顔で絵を描く男の子 ペンキをドライヤーで乾かす女の子 原画をもとに筆を走らせる女の子
カラフルな絵が完成していきます ペンキで汚れた指で「ピース!」 図工の豊岡先生が総監督
真剣な表情の女の子 楽しそうに筆を走らせる男の子 完成した作品を前にポーズをとる女の子たち 

 浅間台小学校(南品川6-8-8)の100周年記念として行われていた”壁画プロジェクト”の壁画アートが、令和元年12月10日(火)に完成しました。

 同校は大正9年11月28日に開校し、令和2年11月に100周年を迎えます。その記念として、同校の西側の壁面に子どもたちがデザインしたかわいらしい花や生き物を描き、絵を見た通行人を「きれいだな」「すてきだな」と温かい気持ちにすることを目的に”壁画プロジェクト”がスタートしました。
 プロジェクトの発起人はPTAの有志。元々、同校の80周年のときに描かれた壁画が数年前に落書きの被害を受け、汚くなってしまっていたことに憤りを覚えており、100周年を良い機会としてプロジェクトを提案したそう。プロジェクトの実行にあたり、齋藤さんは近隣にある日本ペイントホールディングス株式会社(南品川4-1-15)に思いの丈をつづった手紙を送りました。しながわCSR推進協議会の幹事企業でもある同社は、協力を快諾。子どもたちが絵を描く際に使用した6色のペンキのほか、壁の下地塗りに使用した白ペンキを無償で提供し、下地塗りはPTAたちと同社のスタッフが一緒に行いました。また、壁画を描くのに使用したはけやローラーは同じく近隣企業の有限会社岩ペン(南品川6-7-23)が提供。学校だけでなく地域ぐるみのプロジェクトとなりました。

 壁画のテーマは”フラワーロード”。子どもたちは事前に、それぞれが思い描くデザインを授業で作成しました。11月19日(火)に2・4・6年生が、12月10日(火)に1・3・5年生が壁面に絵を描きました。
 まずは用意した原画をもとに、壁面にチョークで下書き。その後、ペンキを使って直接絵を描いていきました。大きなキャンバスを前に、楽しそうに描く子、真剣な眼差しで筆を走らせる子とさまざまでしたが、手や顔をペンキで汚しながら作業は進み、全員で1つの”作品”の完成に向けて一致団結。全校児童とPTA・教職員、そして近隣企業の協力のもと進めてきた壁画プロジェクトは壁画の完成をもって無事に終了しました。

 子どもたちは「大変だったけど、こんなに大きな絵を描いたことがないので楽しかった」「自分たちが描いた絵を、ここの道を通る人たちが見てくれて、『すごいな』『きれいだな』って思ってくれたら大成功です」と満足そうな笑顔を見せてくれました。