中学生が十二単・束帯を体験 荏原平塚学園でお服上げの特別授業

更新日:令和2年2月19日

クラスメイトの前で笑顔を見せる2人

講師を務めた国際文化学園 衣紋道高倉流東京道場の方々 十二単のお服上げ体験 束帯のお服上げ体験
畳の上を立たずに歩いてみる 完成した十二単 見事に着こなすモデルの2人

 区立荏原平塚学園(平塚3-16-26)8年生(中学2年生)の体験学習として、衣紋道(えもんどう)高倉流「実演・十二単(ひとえ)のお服上げ」が令和2年2月19日(水)に行われました。

 この特別授業は、オリンピック・パラリンピック教育推進校である同校が、自国の伝統文化に触れ、理解を深めることで、生徒たちに誇りを持たせるとともに、異文化を尊重する心を育てることを目的に実施。国際文化学園 衣紋道高倉流東京道場の師範らが講師を務めました。

 「お服上げ」とは、十二単・束帯などの着付けのことで、男性の束帯、女性の十二単は平安時代から続く宮廷の装束。学年から選出された2人の男女がモデルとなり、お服上げを体験しました。
 講師の先生方により一枚一枚と羽織っていく姿に、会場は緊張感に包まれ、生徒たちは固唾を飲んでその様子を見守っていました。
 また、お服上げの最中に、装束1枚1枚や装飾品の名前・意味のほか、所作や心配りなど、礼儀作法についての解説もあり、生徒たちは講師の話に真剣に耳を傾けていました。

 最後は、十二単と束帯のお服上げが済んだ2人とクラスメイトで記念撮影。頑張って真顔を保っていた2人も、ようやくリラックスした表情を見せていました。
 体験をした西 星美(せいら)さんは、「みんなに見られていて少し恥ずかしかったけれど、とてもきれいな格好ができてうれしい。重くて、姿勢を維持するのが難しいです」と笑顔で話していました。