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「アレルギーについて正しく知ろう~地域に伝えたいこと」大崎第一地区で講演会を実施
更新日:令和2年3月10日




「アレルギーについて正しく知ろう~地域に伝えたいこと」と題した教養講座が令和2年3月10日(火)に大崎第一民集会所で開催され、大崎第一地区の町会・自治会の39人が参加しました。
講師は、アレルギーに対しての正しい理解を深める活動を品川区内等で10年以上続けている前田 えりさん。前田さんは2008年に発足した任意団体”品川食物アレルギーの会”の代表を務め、2019年3月には併せて”NPO法人アレルギーの正しい理解をサポートするみんなの会”を立ち上げ、理事長に就任しています。
前田さんは、アレルギー疾患を持つ長男を育てた経験から、アレルギーに強く関心を持つようになり、同じ悩みを持つ人を一人でも多く救うために活動を続けています。
講演では初めに、そもそも食物アレルギーとはどんな病気なのか、基本的な治療法にはどういったものかあるかなど、アレルギーについての基本的な話がありました。前田さんは、素人判断をせずに専門医に診断してもらうことの重要さや、医療機関で行う食物経口負荷試験を行い、除去する食品を必要最低限にすることが大切だと話すと、参加者は熱心にメモを取りながら聞き入っていました。
また、前田さんがNHKの取材を受け「おはよう日本」で放映された映像も鑑賞しました。
第2部では、災害時のアレルギー対策についての講話です。アレルギー疾患を持つ人が避難所生活を送る中で、原材料が分からず配布される食料や炊き出しの食事を食べることができない、アレルギー症状が出てしまうと治療が難しいなど、さまざまな課題に触れ、普段からアレルギーに対応した備蓄を十分に用意しておくことや、何を食べたらどういう症状が出るのかを知っておくことなど、自分で自分の状況を把握しておくことの重要性を伝えました。
品川区では、災害時用の備蓄食糧に食物アレルギー対応食品を取り入れ、全避難所に配備するなど、災害時アレルギー対策に力を入れています。