AIによるトーク解析「UpSighter」を区に試験導入

更新日:令和2年3月30日

AIによるトーク解析ソフト アップサイターが区に試験導入された

アップサイターによる解析レポートを説明する河野代表取締役ら アップサイターによる解析レポート アップサイターによる解析レポートについて説明する河野代表取締役ら

 コグニティ株式会社(上大崎2-13-32-802)が提供する、AIでコミュニケーションを分析するソリューション、「UpSighter(アップ・サイター)」が区に試験導入されることが決まり、令和2年3月30日(月)、同社の河野 理愛 代表取締役らが区役所を訪問しました。

 区は、区内企業の優れた製品・技術・サービスのうち、区民生活に寄与し行政の多様なニーズを解決するなどのテーマに該当したものを「社会貢献製品」として認定し、マッチングや区への積極的な導入等を一貫して支援しています。「UpSighter」は平成31年度の認定製品で、営業トークやプレゼンテーションをはじめとしたあらゆる会話の構成を分析し、結果をレポートで還元するAIソリューション。話題の豊富さ、数値などのデータ、意見を主張する理由、具体的な説明などの指標をAIで分析します。また評価対象者一人ひとりにレポートを還元することで、対象者の営業スキル向上などをサポートします。

 本サービスは、現在金融機関や製薬会社など大手民間企業ですでに導入されていますが、地方自治体への導入は今回が初。導入にあたり、区職員の区内中小企業への接客能力やヒアリング能力の解析を行ったところ、ベテラン職員と新人職員の会話の特徴などがレポートになり、改善点の「見える化」につながりました。

 今日、行政においても窓口対応等での顧客満足度向上が求められており、新たなニーズへの対応が必要となっています。また、新人指導など人が人を評価する場面において、評価側の経験だけに頼った指導はどの業界でも課題となっており、区は「UpSighter」の導入により、そのような課題に向け、個人の会話、コミュニケーションのスキル向上を期待しています。

 河野 代表取締役は「行政の分野は私たちにとって初めての領域になります。品川区への導入によりノウハウを培い、他の自治体においても行政サービスの向上に役立つサービスとして導入してもらえるよう、『UpSighter』を育てていきたい」と今後に向けて意気込みを語りました。