体育館に能の舞台が出現 宮前小の5・6年生が日本の伝統芸能”能楽”を体験

更新日:令和2年12月17日

披露された舎利
能楽の説明VTRを鑑賞 校歌を囃子に乗せて斉唱 能楽で使用する楽器を一つ一つ説明
間近で見る能楽に圧倒される子どもたち 登場人物の風貌からどんな人物かを想像する 特別授業の締めに子どもたちにメッセージ

 文化芸術による子ども育成総合事業の巡回公演事業が、令和2年12月17日(木)に宮前小学校で実施され、同校の5・6年生59人が体育館で能楽を体験しました。

 同事業は、一流の文化芸術団体による巡回公演を行い、優れた舞台芸術を鑑賞する機会を提供することにより、子どもたちの豊かな創造力・想像力や思考力、コミュニケーション能力の育成を図り、将来の芸術家の育成や国民の芸術鑑賞能力の向上につなげることを目的に、文化庁が実施しているものです。
 今回、能楽の体験授業を行ってくれたのは、公益財団法人 大槻能楽堂の皆さん。前日より体育館に立派な舞台装置を設営し、子どもたちは体育館に入るやいなや驚きの声を上げていました。

 初めに、装束や面(おもて)の意味合いや、舞台にある4本の柱や白洲、揚幕などの説明、シテ方・ワキ方・狂言方・囃子方の役割の解説など、能楽を構成する要素について、VTRなどを用いて解説がありました。
 続いて、能の声楽にあたる謡(うたい)の紹介では、講師が宮前小の校歌を謡風にアレンジしたものを児童にレクチャー。子どもたちは慣れない歌い方に苦戦しながらも、一生懸命に謡を体験しました。

 最後は、いよいよ能楽の鑑賞です。今回の曲目は「舎利」。あらすじの説明があったのち、クライマックスである足疾鬼(そくしつき)と韋駄天の攻防が演じられ、子どもたちは息をのんで舞台を見つめていました。