しながわ子ども食堂フォーラム2021 開催

更新日:令和3年6月26日

パネルディスカッションのようす
西川実行委員長あいさつ 和氣副区長あいさつ トークセッションは多くの観客が耳を傾けた
薄葉さんと近藤さんによるトークセッション ブースで子ども食堂についての取り組みについて質問する女子大学生 パネル展を見学する来場者


 「しながわ子ども食堂フォーラム2021~今こそ!地域のソコヂカラ」が令和3年6月26日(土)、JR大井町駅前のきゅりあんで開催され、子ども食堂について語り合うトークセッションやパネルディスカッション、子ども食堂の取り組み等についてのパネル展示などが行われ、208人が来場しました。

 これは、品川区、しながわ子ども食堂ネットワーク、品川区社会福祉協議会の共催イベントで、今年で5回目の開催となりました。子どもの居場所である”子ども食堂”を継続的に地域で支え育てるために、支援のあり方や子ども食堂の取り組みを紹介し、子ども食堂への理解を深めることが目的。区内の子ども食堂の活動に関心のある企業や区民などが参加しました。

 フォーラムの開会にあたり、「みつばちマーヤこども食堂」の運営者で、同フォーラムの実行委員長を務める西川桂子さんが「コロナがなかなか終息に向かわない中、大変な環境にあるご家庭の一助になれればと子ども食堂の活動を続けています。このフォーラムを開催することによって、より多くの方に共感をいただき、今後の子ども食堂の取り組みが発展・持続できることを祈念しています」とあいさつ。
 また、和氣副区長が「子ども食堂のような素晴らしい取り組みを、区として応援するだけでなく、これからも当事者の皆さんに寄り添って、できることを一緒に考えていきたいと思います。改めて皆さんのご努力に心から感謝を申し上げます」と子ども食堂の関係者に敬意を表しました。

 続いて、区内で「クロモンこども食堂」を運営する薄葉聖子さんと、子ども食堂「きまぐれ八百屋だんだん」を運営する近藤博子さんが、”子ども食堂の今、そしてこれから”をテーマにトークセッションを実施しました。近藤博子さんは歯科衛生士として活躍される中、平成24年から全国に先駆けて子どもが一人でも安心して食べに来られる食堂をスタート。「こども食堂」の名付け親でもあります。トークセッションの中で薄葉さんは、「本当は子ども食堂なんて必要のない世の中になることが一番。私たち子ども食堂の運営者は、そんな世の中になるまでの繋ぎとして、大変な環境にいる子どもたちやご家庭をこれからも支えていきたい」と話していました。

 また、薄葉さんがファシリテーターとなり、パネルディスカッションも実施。近藤博子さんの他、「子ども食堂ぬまフェス!!」の柿沼佳代子さん、日本航空株式会社の細島道博さん、城南信用金庫名誉顧問の吉原毅さんがパネラーとして、運営者側と企業側からみた子ども食堂の役割や課題などを話し合いました。

 この他、しながわ子ども食堂ネットワークによるパネル展示、相談コーナーのほか、フードドライブなども実施され、子どもの食について考えるイベントとなりました。

 しながわ子ども食堂ネットワークとは、区内子ども食堂の新規開設や運営継続を支援するため、開設のノウハウや運営上の悩み、物品の提供情報等を共有する会議体で、品川区が品川区社会福祉協議会に事務局を委託している事業です。
 
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