手話が身近な区役所を目指して 区職員向け手話体験講座を実施

更新日:令和3年9月9日

研修風景
講師の佐々木さん 手話を実践する区職員 みんなで手話を体験
補助講師がサポート 手話言語条例の説明する松山課長 テキストを見ながら手話を実践

 品川区役所職員を対象にした「手話体験講座」を令和3年8月27日(金)、9月3日(金)、9日(木)の3日間実施し、延べ76人の職員が受講しました。

 区では、令和3年7月15日に“品川区手話言語条例”を制定。手話が言語であるという認識のもと、手話に対する理解促進・普及を図り、手話による意思の疎通が図りやすい環境整備を推進しています。

 講師は、20年以上に渡り、区の聴覚障害者の福祉向上の取り組みを続けている、品川区聴覚障害者協会の佐々木 敏惠さんが務めました。

 はじめに、佐々木さんが実体験をもとに、聴覚障害者が日常で困ることや、サポートするときに気を付けてほしいことなどを解説。続いて、手話の語源やあいさつ、数の数え方など、基本的な手話を受講生にレクチャーしました。

 最後に、区役所で使用する頻度の高い文章表現などについて、実践を交えながら講義。初めて手話を学んだ受講生も、見よう見まねで表現していました。

 佐々木さんは「手話も言葉と同じで、表情や表現の仕方でニュアンスが変わります。相手の気持ちを考えながら、自分の気持ちをうまく伝えられるように心がけてくださるとうれしいです」と笑顔で受講生に伝えていました。