大原小学校で落語の特別授業 伝統文化・芸能体験ワークショップを実施

更新日:令和3年9月14日

落語を披露する枝太郎さん 高座で話す花金さん 笑顔で拍手する女の子たち
頭を抱えて笑う男の子たち 高座と子どもたちの距離をとって行われた 授業後、子どもたちからの感想を聞くお二人

 ”子供のための伝統文化・芸能体験事業”が、令和3年9月14日(火)に大原小学校(戸越6-17-3)で実施され、同校の4年生52人が体育館で落語を体験しました。

 同事業は、次代を担う子どもたちが、日本の伝統文化・芸術に触れ、日本の文化の価値に対する正しい理解を深めるとともに、多様な文化に対する幅広い理解を育むことができるよう、(公財)東京都歴史文化財団が実施しているものです。
 密にならないようクラスごとに実施する、高座と児童の距離を充分に空けるなど、新型コロナウイルス感染症対策をとったうえで行われました。
 
 今回、講師を務めたのは、噺家の桂 枝太郎さんと三遊亭 花金さん。机に赤い布をかけて設営した高座を体育館に用意し、子どもたちに落語を披露しました。

 初めに、落語の所作について説明。目線を変えることで複数の登場人物を演じたり、扇子を使ってさまざまな表現ができることを実演しました。枝太郎さんが「落語は、お客さんに想像してもらうことがとても重要です。みんなも想像力を働かせながら見て下さい」と話し、扇子を箸に見立ててそばをすすってみせると、子どもたちは、さも熱々のそばがそこにあるような、その仕草に見入っていました。

 続いて、花金さんが与太郎噺の”出張”を、枝太郎さんが”つる”を披露。本職の見事な話芸に、腹を抱えて笑う子もいるほどで、子どもたちは落語の魅力を堪能した様子でした。

 枝太郎さんは「みんなもコロナで大変だと思うけど、笑うことで嫌な気持ちも吹き飛ばせます。たくさん遊んで、たくさん笑って過ごしてください。そして、コロナが落ち着いたら、ぜひ演芸ホールにも遊びに来てくださいね」と子どもたちに笑顔で語りかけ、特別授業は終了しました。

 授業を終えた子どもたちは、「初めて落語を聞いたけど、とても面白かった。落語の奥深さを感じました」「想像力を膨らませるなど、今回教えてもらったことの中には、日常生活にも活かせることがあると思いました」と感想を話していました。