命の尊さや大切さを教える「いのちの授業」開催

更新日:令和3年11月5日

講演の様子
脈を図る体験をしている様子 木下副学長の講義 子どもたちから質問を受けるところ
看護師さんが子どもとやりとりする様子 歯医者さんによるクイズ 講義を真剣に聞いている様子
子どもたちから質問を受ける様子 薬剤師の仕事紹介 学んだことをメモする様子

 第二延山小学校(旗の台1-6-1)と清水台小学校(旗の台1-11-17)の5年生児童111人を対象に、命の尊さや大切さを教える「いのちの授業」が令和3年11月5日(金)に第二延山小学校で実施されました。

 特別講師として授業を行ったのは、昭和大学の教育職員5名。
 授業の前半では、同大学の木内祐二副学長が医師の仕事について子どもたちにも分かりやすく紹介したほか、歯科医師、薬剤師、看護師が順番に自身の仕事についての説明する職業紹介、後半では「いのちの授業」としてがん患者の緩和医療を行う高宮有介教授が授業を行いました。 

 本授業は毎年「昭和大学体験学習」として第二延山小学校が実施しているもので、例年児童が1日を通して、4つの学部の体験型の実習と「いのちの授業」の講演とワークショップを体験。4年前からは近隣校である清水台小学校と合同で実施しています。
 今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の防止のため、昨年度に引き続き会場を学校としました。

 前半の職業紹介では、各講師がクイズなどを行いながら自身の仕事を紹介。児童は、脈拍を自分で測ってみたり、クイズ結果に驚きの声を上げたり、質問するなど、積極的に参加する様子が見られました。
 
 後半の「いのちの授業」では、高宮教授が実際に体験した余命わずかのがん患者との会話や命をどのように考えるかの授業を実施。
 授業の中で様々な患者の実例や映像を紹介しながら、命には限りがあり、命の終わりはいつくるかわからないこと、生きるとはどういうことかなどを伝えました。患者さんが記した文章や詩、映像の最中では、涙を流す児童も多くみられ、静かに聞き入り、命の大切さについて考えていました。

 高宮教授は、最後に「授業中に『あなたのいいところは何か言える?』という話があった際、『ない』と答えた人がいたがそんなことはない。目立たないことかも知れないが、必ずあなたにもいいところがある。探して胸を張って言えるようしてほしい。そして、本日の話をきっかけに死から生や命について考えてほしい。医療関係者だけでなく、家族、友達など多くの人が皆さんの命を支えるためにいます。感謝の気持ち忘れず、1日1日を大切に生きて欲しい思います」と児童に伝えました。

 授業を終えて児童は「自分の大切な人がいつまで生きられるかわからない。大切な人との時間を大切にしなきゃなと改めて思った」「明日が来るのも歩けるのも当然と思っていた。授業を受けてもっと命について深く考えないといけないと思った」と感想を述べていました。