品川の冬の風物詩 戸越公園のクロマツに雪つり

更新日:令和3年12月15日

雪つりが施された戸越公園薬医門前のクロマツ
雪つりのロープを張る公園管理スタッフ 雪つりの縄を切る公園管理スタッフ 雪つりのてっぺんに飾られた「品」の文字

 戸越公園(豊町2-1)のクロマツの木に施される「雪つり」が、令和3年12月15日(水)に完成しました。

 雪つりは、雪の多い東北地方や北陸地方でよく見かける風景で、豪雪で木の枝が折れないように保護することを目的としたもの。
 降雪の少ない東京地方ではその必要性は少ないものの、同公園では古くから伝わる伝統技法を多くの方に理解していただくとともに、日本庭園の美を堪能してもらおうと、毎年、薬医門の前のクロマツ3本に雪つりを行っています。

 雪つりには正月の縁起物である「松竹梅」が凝縮されています。作り方は、最初に「松」の中心となる幹近くに「竹」の支柱を立て、竹の頂から放射状に縄を張り、末端で固定させ、仕上げとして天頂部にシュロで「梅」の形を結びます。木の外側と内側にそれぞれ約40本の縄を張る重労働で、1本を完成させるのに、現場作業だけで5~6時間を要します。

 戸越公園の雪つりは、天頂部に「梅」に代わって品川区の紋章「品」を形づくっています。

 
(戸越公園)
 住所:品川区豊町2-1
 面積:18,255平方メートル
 開園時間:終日開園(無休)
 入園料:無料
 電話:03-3782-8819
 交通機関:東急大井町線戸越公園駅徒歩7分