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豊葉の杜学園でフェンシングオリンピアンの西岡 詩穂さんが講演会を実施
更新日:令和4年2月8日
フェンシングオリンピアンの西岡 詩穂さんが、令和4年2月8日(火)に豊葉の杜学園(二葉1-3-40)の5年生95人・8年生154人と交流しました。
今回の交流は、子どもたちがオリンピアンと触れ合うことにより、オリンピック・パラリンピックの理念や価値を理解し、スポーツへの関心を高め、夢に向かって努力したり困難を克服したりする意欲を培い、すすんで平和な社会や共生社会の実現に貢献できるようにすることが目的です。東京都にまん延防止等重点措置が適用されていることなどから、ZOOMでの交流となりました。
西岡さんは、ロンドンオリンピックとリオデジャネイロオリンピックに出場した経験を持ち、現在も現役選手を続けつつ、日本フェンシング協会で広報・トレーニングコーチとして活動しています。
まず、「一期一会」をテーマに、講演が行われました。フェンシングを始めたきっかけから、オリンピックに出場するまでの経緯や、フェンシングを通じて出会ってきた人たちとの関係性などについて、子どもたち一人ひとりに語り掛けました。2年に渡るオリンピック出場選手の選考に漏れてしまった先輩から、大会直前に西岡さんに贈られた激励の手紙などを紹介しながら、「オリンピックに出ることは小さいころからの自分の夢で、それが叶ったときは本当にうれしかったけれど、その結果は、自分の努力だけでできたものでなく、周りの人にいかに支えられていたのかということに気付かされました」と話し、「当たり前の対義語ってなんだと思う?それは感謝です。”あることが当然でないもの”、つまり”有り難い”もの。みんなが普通に生活できて、みんなの周りにあるものも、当たり前に見えて、当たり前ではないんです。友達でも、先生でも、家族の人でもいいから、誰かに”ありがとう”の気持ちを伝えてくださいね」と子どもたちにお願いをしました。
次にフェンシングの道具についての説明です。ユニフォーム・プロテクター・メタルジャケット・マスク・剣などを、パソコンの画面越しに見せながら一つ一つ紹介しました。その後、子どもたちと一緒にフェンシングの動きを解説。全身する”マルシェ”、突きを行う”アタック”などを、実際に体を動かしながら行うと、子どもたちも見よう見まねでフェンサーになりきっていました。
最後に、児童たちから西岡さんへの質問タイムです。「マスクをしてもちゃんと前が見えるんですか」「オリンピック以外にフェンシングの大会はどんなものがありますか」「フェンシングの道具一式を揃えるといくらかかりますか」と、子どもたちの興味は尽きない様子。
”フェンシングで一番大切なこと”を聞かれると、「私が得意にしているフルーレ(3つあるフェンシングの競技種目の一つ)では特に、実は頭の回転や考える力が一番大事。体を使う競技だけど、実は駆け引きが重要なんです」と答えると、子どもたちには意外だったようで、少し驚いた様子でした。
また、「オリンピックの前などで、辛いときや不安な時はどうやって乗り越えましたか」という質問には、「一人でどうしようもないときは、周りのみんなに支えてもらいました。みんなも何か辛いことがあったときは、一人で解決しようとするのではなく、周りにいる人たちに頼るということがとても大切だから、忘れないでね」と笑顔で答えていました。
豊葉の杜学園は、オリンピック・パラリンピック教育アワード校として、体験や活動を通して、子どもたち一人ひとりの心と体に人生の糧となるかけがえのないレガシーを残すことを目指しています。