品川区立環境学習交流施設「エコルとごし」 マスコミ向け内覧会を実施

更新日:令和4年4月21日

エコルとごし外観
内覧会広め 環境課長 施設課長説明
ニアリーZEB認証 ソーラーパネル 壁面緑化
早川町のヒノキ 宮古市と山北町のスギ 土佐漆喰
キッズルーム エコの取り組み 使用電力の見える化
映像展示室で体験 映像展示室の放映画面 映像展示室で使用するバンド
常設展示室広め 1秒で起きていること 1日で起きていること


 品川区立環境学習交流施設「エコルとごし」のオープンに先駆け、令和4年4月21日(木)にマスコミ向けの内覧会を実施しました。

 品川区立環境学習交流施設「エコルとごし」は、戸越公園内に令和4年5月1日(日)にオープン。未来をつくる子どもたちを中心として多くの方が、体験を通じて、環境を楽しみながら学ぶことで、環境保全活動の輪を広げる新たな施設で、施設のキャッチコピーは“つなぐ つづける つくりだす ~エコなミライへ~。環境に配慮した取り組みにより、都内の建築物で初の「Nearly ZEB(ニアリーゼブ)」認証を取得しました。ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは、快適な室内環境を実現しながら、年間の一次エネルギーの消費量を正味ゼロにすることを目指した建築物で、「エコルとごし」は1日当たり約215Kwh(一般家庭1日当たりの約11世帯分)の電力を発電する太陽光発電、災害時には一部の照明や機器へ電源を供給し平時は夜間電力として使用する蓄電池、夏場に室温を下げる効果がある壁面緑化、地中熱の利用と効率的に空調することで空調負荷を低減する空調設備などにより、基準となる建築物と比較して91%のエネルギー量の削減が見込まれています。
 なお品川区は、ZEB導入実績などZEBに関わる各種取り組みを一般に公表する先導的建築物オーナーを示す“ZEBリーディング・オーナーに認定され、東京23区において唯一のオーナーです。

 また、施設の内外装材や机などの什器類には、初の試みとして区と交流のある自治体で育てられた木を積極的に使用しています。施設1階にあるコミュニティラウンジには、公園と一体感のある開放的な空間として、床は岩手県宮古市、壁は神奈川県山北町、天井は東京都多摩地区のスギと、それぞれ使用しています。
 エコルとごしが、今までの区との交流「=つなぐ」を、この施設で「つづける」、そして新たな取り組みを「つくりだす」といった、建築物の切開においても施設のキャッチコピーにつながるように工夫しています。

 施設3階には、温暖化対策をテーマの中心として、体験学習機能・情報発信機能のある展示室を設置。「映像展示室」では、未就学児向けの“いきものタッチ”と小学生以上向けの“バランスプラネット”をプロジェクションマッピングで放映。「常設展示室」は、時間軸で環境を捉える体験型展示です。

 この日は、10社のマスコミが内覧会に参加。品川区環境課長が施設について、施設整備課長がZEBなどについて説明。説明の中で施設整備課長は「区では、令和4年に策定した『品川区総合実施計画』において、区有建築物等におけるCO2排出削減の取り組みとして、ZEBの認証取得を推進していくこととしています。今年度においても、複数施設での取得を計画しており、地球環境にやさしい施設づくりを進めてまいります」と、今後のZEBに関する展望を語っていました。
 内覧会後には、エコルとごしの中藏(なかくら)開設事務局長が「戸越公園を訪れた方がこの施設にとても興味を持っていました。オープンできることがうれしいです」と話し、環境課長は「環境の素晴らしさを戸越公園やこの施設で味わっていただいた上で、環境についての知識を得ていただければ環境を愛でる心が育っていくと思います」と、施設に対する想いを語っていました。