江戸時代から続く伝統工芸 江戸切子の製作を体験

更新日:令和4年6月11日

江戸切子を体験する女の子と講師
講師の川辺さんと保存会会長の剱持さん 資料を読む参加者 会場広め
講師の川辺さん 体験する参加者と見守る子ども グラスを削る手元
体験会広め 花模様ができたグラス グラスを持って記念撮影

 江戸時代から続く伝統工芸「江戸切子」の製作体験教室が、令和4年6月11日(土)、中小企業センター(西品川1-28-3)で開催されました。

 この体験教室会は、江戸時代から続く品川の伝統工芸に触れることで、その素晴らしさを知ってもらうことを目的に企画されました。これまで同センターでは、品川区伝統工芸保存会に所属する職人が毎月1回交代で実演を行っていましたが、職人指導による体験教室は、今回が初となります。

 品川区には江戸時代から続く伝統の技が今でも根付いており、その職人たちが集まって品川区伝統工芸保存会が昭和63年に発足。現在、会員は21人です。
 この日江戸切子の製作を指導したのは、同会の会員で地元在住の川辺勝久さん。はじめに、江戸切子の特徴や歴史、つくり方などを説明。体験ではあらかじめ用意したクリスタルグラスの底の部分に、ダイヤモンドホイールで花びらの紋様を削るというもので、削る際は川辺さんが参加者の後ろから手を包み行われました。
 回転するホイールで振動するグラスを抑えながら削るときの参加者の目は真剣そのもの。川辺さんから「もっと手首を柔らかく」「力を抜いて」などアドバイスを受けながら、模様を削っていました。
 
 参加者は「模様の微妙なバランスや彫の深さをコントロールするのが難しかった」「父が以前江戸切子を体験したことがあり、その話を聞いて私もやってみたいと思っていました。思っていたより難しかったですが、グラスが削られていく瞬間がとてもきれいで、このグラスでジュースなどを飲みたいです」と笑顔で感想を述べていました。

 なお、品川区伝統工芸保存会所属の職人の指導による体験教室は、今後も行われる予定です。