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エコルとごしで校長・園長向け環境研修会を実施
更新日:令和4年6月15日
校長・園長向け研修会「気候の危機と社会の大転換」を、令和4年6月15日(水)に環境学習交流施設「エコルとごし」(豊町2-1-30)で行いました。
区立学校では、ESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)を教育課程に位置付け、環境教育などの教育活動を展開しています。今回の研修会は、東京大学 未来ビジョン研究センター 教授で国立環境研究所 地球システム領域 上級主席研究員の江守 正多さんを講師に迎え、温暖化をはじめとする環境問題の解決に向けて、学校教育でできることを考えるきっかけとすることを目的としています。
江守さんは、地球温暖化の現状や将来予測、このままの二酸化炭素排出量の生活を続けることのリスクなどについて科学的な根拠を示しながら解説。奴隷制度の廃止や喫煙環境の変化などを例に挙げ、「昔は当たり前だったものが、今では信じられないということが、身の回りにはたくさんあります。脱炭素化を進めるためには社会の”大転換”を起こす必要があります」と話し、「国民の3.5%以上の人たちが参加する非暴力の抗議運動が起きれば、ほぼ必ず何かしらの変化がもたらされてきた、というデータもあります。周りの人が関心を持たなくても、悲観せずに、皆さんが出来ることを進めていくことが何より大切。先生方には、地球が今どうなっているのか、どういったことをすれば環境問題の解決につながるのか、子どもたちと一緒に答えを考えながら、環境教育を進めていただくことを期待しています」と語りかけました。
講演の後は、質疑応答・ディスカッションを行い、校長・園長たちが普段学校で取り組んでいることや、子どもたちへの環境問題の伝え方の難しさなどについて意見が交され、研修会は終了しました。