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”伝統工芸に触れよう” 親子体験教室「和裁」を開催
更新日:令和4年8月8日
伝統工芸の親子体験教室「和裁」が、令和4年8月8日(月)、中小企業センター(西品川1-28-3)で開催されました。
この体験教室は、江戸時代から続く品川の伝統工芸に触れ、親子で楽しみながら体験することで、多世代にその素晴らしさを伝えることを目的に企画されました。これまで同センターでは、品川区伝統工芸保存会に所属する職人が毎月実演を行っていましたが、職人指導による体験教室は、6月に開催した江戸切子に続き2回目となります。
品川区には江戸時代から続く伝統の技が今でも根付いており、その職人によって品川区伝統工芸保存会が昭和63年に発足。現在、会員は21人です。
この日「和裁」を指導したのは、同会の会長を務める釼持(けんもち)博さん。参加者は釼持さん指導のもと、和服の端切れを使った「しじみのストラップ」づくりに挑戦しました。
はじめに、小さく丸い布地の外周に沿って縫いながら糸を通し、真ん中にしじみの貝殻1枚を置いたら巾着の要領で糸を絞り、包み込むように形を整えて口の部分を縫い付け、しじみ飾りの片方が出来上がり。続いて組紐にビーズと鈴を通し、先ほど作った物も組紐に縫い付けます。もう一つしじみ飾りを作ったら、組紐と縫い合わせたしじみ飾りと貝の形になるように縫い合わせて完成。
参加した皆さんは完成品を見ながら「ポシェットやリュックに取り付けます」と、ストラップに満足している様子でした。また制作過程を振り返り「何度も指に針を刺したけど、きれいなストラップができたので楽しかった」「裁縫が好きなのでいい体験になった」と感想を話していました。
最後に釼持さんが「曲げて縫う洋裁と違い、和裁は真っすぐにしか縫わない日本独特の縫い方です。風呂敷など簡単なものでも良いので、ぜひ自宅でも試してください」と講座を締めくくりました。