マイセルフ品川プラン「性の多様性と人権」講演会実施

更新日:令和4年8月30日

杉山先生の書籍 杉山先生の写真 講義を聞いている人の様子
講義全体の様子 スライドと杉山先生 LGBTQ紹介パネル

 令和4年8月30日(火)、五反田文化センター(西五反田6-5-1)でマイセルフ品川プラン啓発・促進講演会「性の多様性と人権」が会場とオンラインでハイブリッド開催されました。

 「マイセルフ品川プラン~誰もが自分らしく~」とは、「品川区配偶者暴力対策基本計画」と「品川区女性活躍推進計画」を包括した行動計画で、多様性を認め合い、誰もが活躍できる共生社会の実現を目指すための施策推進基盤として平成31年に策定。当講演会は、東京都がオリンピック憲章に合わせる形で性的指向や性自認による差別禁止が明記された「東京都人権尊重条例」を令和2年よりスタートさせたことを受け、マイセルフ品川プランの啓発や促進と、LGBTQについて知り、理解を深めることを目的に開催されました。

 フェンシング元女子日本代表であり、現在はLGBTQの啓発を主とした飲食店経営やイベント運営などを担うNPO法人東京レインボープライド共同代表理事の杉山文野さんが講師となり、「LGBTQってなんだろう?」をテーマにトランスジェンダーで苦しんだ自身の経験や父親になった経緯、LGBTQの啓発イベント紹介などについて手話同時通訳で講演。社会のあらゆるものが男女で2分化され、生きづらさを感じ、周囲の人にカミングアウトができずに孤立してしまう人が多くいることなど、LGBTQの人が抱える様々な悩みについて、杉山さん自身の経験を交えながら伝えられました。
 杉山さんは「LGBTQの人は"いない”ではなく、"言えない”だけかもしれない。普段の何気ない会話の中でも、悪気なく相手を見た目の性で決めつけてしまうこともあるかと思います。LGBTQのことを知り、理解し、認め、どうかカミングアウトがあった場合は話を聞いて、受け止めてあげてください」とお話しされました。
 また、会場にはLGBTQやセクシュアリティについて説明されたパネルや杉山さんが執筆した書籍が展示されました。

 受講者は「LGBTQの方が抱える悩みや考えていることが知れてよかった」「LGBTQの人が社会生活を送るうえで困っていることが具体的にわかったので、自分のできることからはじめていきたい」と感想を話しました。