「指揮者ってどんな人?意外と知らない指揮者体験講座」を小山小学校で実施

更新日:令和4年10月12日

指揮に挑戦する女の子
松村さんと石津さん連弾で授業がスタート 楽譜を指さす松村さん 身体を使って指揮をする男の子
指揮の振り方をみんなに教える松村さん 少し照れながら指揮をする男の子 左右の手で別々の指揮をする女ん子
両手を使って指揮をする女ん子 質問コーナーではたくさんの手が上がった 昇降口に作られた今回の授業のための特設パネル

 「指揮者ってどんな人?意外と知らない指揮者体験講座」が、令和4年10月12日(水)、小山小学校(小山5-10-6)の6年生を対象に行われました。

 この特別授業は、新型コロナウイルス感染症の影響で学校生活などさまざまな制約を受けている子どもたちに、多様な体験活動を通じて笑顔になってほしいという目的で行われている東京都主催の「子供を笑顔にするプロジェクト」として実施。
 講師を務めたのは、第11回アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで第3位に入賞し、東京フィルハーモニー交響楽団やイタリアのボルツァーノ=トレント・ハイドン管弦楽団など数多くのオーケストラで指揮棒を振ってきた松村 秀明さん。また、第37回ピティナ・ピアノコンペティションF級銅賞で、洗足学園音楽大学および同大学院ピアノコースを首席で修了したピアニストの石津 若葉さんもサポート役として参加しました。

 初めに松村さんが、指揮者の役割について説明。松村さんは「楽譜は記号なので読み方は決まっていますが、それをどのように読むかは人それぞれです。このフレーズではどのような表現での読み方がふさわしいかなどを悩み、考え、それをオーケストラの演奏として作り上げていくのが指揮者です」と、子どもたちに説明しました。
 
 続いて、指揮によって変わる演奏を実際に披露。「強く」「弱く」だけでなく、「流れるように」「少し悲しい感じで」など、いろいろなニュアンスで指揮をすると、石津さんが演奏するカルメン前奏曲は様々な表情を見せていました。

 体感したあとは、子どもたちの指揮者体験です。指揮者役に指名された子は、手拍子で”演奏”するクラスメイトに対し、自分なりに強弱などを表現しながら、一生懸命指揮をしました。慣れない指揮に苦戦している子も見られましたが、堂々たる指揮を披露する子も。体験後はみんなに大きな拍手が贈られました。

 最後の質問コーナーでは、多くの質問が飛び出しました。指揮者になったきっかけを聞かれた松村さんは、「指揮ひとつで、オーケストラの音が変わる、大勢の演奏者に影響を与えるというところに驚いたのが一つの理由です」と答えていました。
 授業後、子どもたちは「指揮者は全体をまとめるだけかと思っていたけど、重要な役割があることに驚きました」「自分もオーケストラを指揮してみたいです」と感想を話していました。