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認知症講演会「認知症とともに生きる」
更新日:令和4年10月18日












「認知症講演会 ~認知症とともに生きる~」が、令和4年10月18日(火)、城南信用金庫本店(西五反田7-2-3)で開催されました。
今回の講演会は「認知症の人と家族の一体的支援プログラム 品川区での取り組みについて」をテーマに実施。認知症の人と家族の一体的支援プログラムとは、家族の関係にアプローチする新しいプログラムで、1993年オランダ・アムステルダムで「ミーティングセンター・サポートプログラム」として生まれたもので、今年度より正式に事業化され、品川区はいち早く取組みを開始しました。
はじめに、城南信用金庫の下谷 康博(しもや やすひろ)副理事長が「金融機関と認知症は切っても切れない関係です。認知症の方や家族との取引などについて早急に取り組んでいます」とあいさつしました。
基調講演では、東北福祉大学総合福祉学部の矢吹 知之(やぶき ともゆき)准教授が「認知症の人と家族の一体的支援プログラム(ミーティングセンター)の推進について ~認知症カフェと一体的支援事業の違い~」をテーマに講演。講師は「これまでの支援プログラムは、あらかじめ決められたプログラムに沿って実施していましたが。ミーティングセンターに決められたことはありません。皆さんが好きなことを話し、その中から『やってみたいこと、やりたいこと』などを決めていく、まさにミーティングです。家族と本人が話し合い、思いを共有して一緒に活動を楽しむことが重要です」と説明し、会場の皆さんはメモを取りながら熱心に話を聞いていました。
続いて区職員が、「しながわ みんなで想う橙(オレンジ)プロジェクト」や、認知症の早期発見・早期対応を目的とした「もの忘れ検診」など、区が取り組んでいる認知症対策事業と、ミーティングセンターの概要を説明したほか、今年度からミーティングセンターを開始する(有)新井湯の職員が事業計画などを話しました。
最後に、令和3年度からモデル事業として区内で定期的に開催している、“ミーティングセンターめだかの会”の皆さんが、活動内容を説明。同会のメンバーでもある認知症本人大使「希望大使」の柿下 秋男さんは「認知症を診断されて5年経ちますが、今はいろいろな活動ができ楽しく過ごしています」と報告しました。