エコルとごしで大井第一小学校が特別授業 「100年後の天気予報を考えよう」

更新日:令和4年10月25日

藤森先生による授業の様子
講師の藤森校長 夏のイメージを次々と発表 「2100年の天気予報」を視聴
タブレットに打ち込む児童 タブレットに入力する児童を見守る藤森校長 意見を発表する児童
児童の入力を見守る藤森校長 児童が入力したデータが前のスクリーンに共有された 施設見学をする児童たち

 品川区立環境学習交流施設「エコルとごし」(豊町2-1-30)で、令和4年10月25日(火)に、区立大井第一小学校(大井6-1-32)の3年生を対象にした特別授業“環境学習移動教室 100年後の天気予報を考えよう”を行いました。

 この特別授業は、二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの排出による地球温暖化問題を、子どもたちが主体的に考えることを目的とした環境学習。講師は、全国小中学校環境教育研究会会長である同校の藤森 克彦校長が務めました。校長自らが授業を行うことで、同校の教員への示範のねらいもあります。

 藤森校長が子どもたちに、「この夏もとても暑い日が続いていましたが、みんなはどんなことを感じましたか」と問いかけるところから授業がスタート。子どもたちは「燃えている感じがした」「エアコンをたくさん使っていたので電気代が高くなる」「熱中症になる人が多くて危ないと思った」と、次々と回答しました。続いて、「じゃあどうしてこんなに暑くなっているか分かりますか」と聞くと、みんな声をそろえて「地球温暖化!」と答えました。

 その後、環境省が作成した動画「2100年未来の天気予報 『1.5℃目標』未達成・達成 夏」を視聴。動画は、温室効果ガス排出の削減に失敗した2100年では、日本各地で最高気温が40度を超える“激暑”が続き、農作物の不作や巨大台風などの異常気象が起こる未来になっている、という内容です。また、気温上昇1.5度に抑えることが成功した未来の映像も収録されています。
 
 動画の視聴後に、区立学校の全児童・生徒に配布されているタブレット端末を活用し、”ビデオを見た感想”と”自分にできること”について、それぞれ入力。「無駄な電気や水を使わず、風力発電や太陽光発電を活用する」「自分だけでなく、家族や周りの人にも電気を大切にするように伝えていく」など、さまざまな意見が前方のスクリーンに次々と共有されていきました。
 最後に、今回の特別授業を受けて感じたことを何人かの児童が発表。「日本だけの問題ではなく、世界のみんなで考えなければいけないことだと思います」という意見が出るなど、子どもたちは真剣に環境について学んだ様子でした。

 また、エコルとごしの施設見学も実施。エコルとごしが今月新たに作成した、環境にやさしい建物として国が認証する”ZEB”について学びを深めるワークシート「ZEB ジュニア ガイド」をタブレット端末で参照しつつ、照明やガラス、雨水の再利用など、どういった点が環境に優しくできているのかを学習しました。


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