荏原第五中学校 地域健全育成運営協議会「人を育み未来を創る、学校防災と地域連携」を開催

更新日:令和4年11月11日

協議会会場の様子
あいさつする夏井校長 講師の大木先生 大木先生による講演の様子
グループで話し合い 意見を出し合う皆さん 話し合いで浮かんだ疑問などを質問する


 荏原第五中学校(旗の台5-11-13)の令和4年度 第1回 地域健全育成運営協議会が令和4年11月11日(金)に同校で開催され、地域の皆さんや学校関係者など80人が参加しました。

 同協議会は、品川区青少年健全育成基本方針に基づき、子どもたちの健全育成と、いじめの防止及び早期発見・解決などのため、各中学校・義務教育学校後期課程のPTAが主体となり運営しているもの。
 地域の町会長や民生委員、青少年委員、学校長などが連携し情報交換を通して共通理解を図り、連携・協力のしかたについて協議しています。

 今回のテーマは「人を育み未来を創る、学校防災と地域連携」。地震学や防災教育のスペシャリストである慶應義塾大学 防災社会デザイン研究室の大木 聖子 准教授が講演を行いました。

 大木さんは、学校で行われている防災訓練について「私の子どもの頃から今も避難訓練と言えば、火災や地震の発生についての放送が入り、みんなで校庭に避難する、というのが一般的だと思いますが、果たしてそれは正しいのでしょうか。一般的な住宅よりも厳しい耐震基準に沿って堅牢に作られている校舎から、転倒リスクのある階段や廊下、危険な昇降口などを通って校庭に出る意味がどこまであるのでしょうか」と投げかけ、「訓練を漫然と行うのではなく、目的意識をはっきりともって行い、また、訓練の中で出た課題や疑問を、訓練後に確実に解消していくことがとても重要です」と説明。皆さん、メモを取りながら真剣に耳を傾けていました。

 続いて、近くの数人でグループを作り、学校防災についてグループディスカッションを実施。大震災が起きたときの懸念事項や、子どもたちや自分たちを守るためにできることについて話し合いました。
 その後、ディスカッションで浮かんだ疑問などについて、代表者が発言。同校の体育教師からの「プール指導の際に大地震が起きたときは、どのような対応をすれば良いでしょうか」という質問に対しては、大木さんは「すぐに生徒の皆さんをプールサイドに上げることが最優先です。また、その後の避難のことも考え、近くに足を守るスリッパなどを用意しておくことも有効です」と回答していました。

 参加者は「子どもを守るために何ができるのか、地域と学校が一体となって考えていく必要性を感じました。大変勉強になりました」と感想を話していました。