しながわ防災学校「アウトドア×防災~アウトドアの知識を生かした防災アイデア~」開催

更新日:令和4年11月20日

講師のあんどうりすさん
講義を聞く参加者 簡易トイレの実験で匂いを嗅ぐ親子 防水袋を確認する親子
LEDのヘッドライトで作る簡易ランタンの様子 講義資料を読む親子 カバンの背負い方を確認する子ども
感想を話す子ども 講義の様子 後ろから 子どもが保護者を起こす方法を実践

 しながわ防災学校「アウトドア×防災~アウトドアの知識を生かした防災アイデア~」を、令和4年11月20日(日)にしながわ防災体験館(区役所第二庁舎2階)で開催しました。
 
 この講座は、アウトドア活動を通して災害時に実践できる防災アイデアを学ぶことを目的に「しながわ防災学校」が企画。講師はアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。26人が参加しました。

 最初に災害時のトイレの重要性について講義。災害時にはトイレの水は安易に流してはいけないこと、そのため、非常用トイレの備蓄が大変重要であると説明し、携帯トイレの使用方法の確認を兼ね、実験を行いました。携帯トイレのビニールの中にコーヒーを入れ、付属の凝固剤を投入。固まった後、ビニールの外から匂いを確認するよう講師から促されると、参加者からは「結構、匂いがする」「今はコーヒーだからいいけど、実際はこんなに匂いがするようでは困る」などの感想がありました。講師は「備蓄していても、実際使用してみないとわからないことも多いので、試してみることが大切です。なお、匂いを遮断するには、おむつ用のポリ袋に入れるのはもちろん、市販の食パンの袋や鰹節の袋なども活用できます」と助言。参加者からの「携帯トイレ1個でどのくらいの回数が使用できますか」という質問にも「ぜひ試してみてください」と回答。質問者は早速、簡易トイレのビニール袋の中に水を追加していました。
 続いて、アウトドアで使用する防水袋に空気を入れると簡易のうきぶくろになることや、LEDのヘッドライトはそのまま使うだけではなく、半透明の袋に入れるとランタンになることなど、アウトドアグッズの防災時の活用方法について解説。防災はアイディアを覚えるのではなく仕組みを知ることで応用できる、自然の中で入手しにくいものは必ず備蓄しておく、備蓄リストは人によって違うので優先順位と必要性で考えるなどの話があり、参加者たちは真剣にメモを取っていました。
 あわせて、カバンへの荷物の入れ方や背負い方で重さの感じ方が変わる、力が弱い人でも寝ている人を起こせる方法などを参加者たちが実践。子どもが保護者を起こすことができると、起こされた保護者はびっくりした様子でした。
 最後に今日の感想と、自分が持っているアウトドアグッズの中で防災時に活用できそうなものを全員で共有し、講座は終了しました。

 参加した親子は「備えはしていますが、トイレをもっと用意した方がよいと思いました」「防災グッズだと思うと身構えてしまいますが、アウトドアグッズだと、気軽に購入しやすいと思いました」「これをヒントに学校の荷物の入れ方も工夫しようと思いました」と感想を話していました。