清水台小学校で伝統工芸ふれあい教室「畳」

更新日:令和4年11月22日

講師の松井さん

興味深そうに尺杖を見る様子 畳の作り方を説明する講師 畳表を触る子どもたち
縁に貼る生地を選ぶ様子 松井さんに教わる様子 教室広め後ろから
最後の仕上げの様子 講師に作品を見せる子ども 完成品を持って写真撮影

 清水台小学校(旗の台1-11-17)4年生31人が令和4年11月22日(火)、伝統工芸ふれあい教室で「畳」について学び、コースターを作製しました。

 伝統工芸ふれあい教室は、区内の小学校高学年を対象に、品川区伝統工芸保存会の会員が伝統工芸の実演を行うとともに、参加者に道具を使った手作りを体験してもらい、伝統の技の大切さを伝えることを目的に毎年区内の8小学校で実施しています。

 この日、講師を務めたのは、品川区伝統工芸保存会の会員で、「畳」を製作している松井 雅治(まさじ)さん。
 最初は、畳について学びます。「畳」は家を建てた際、必ず寸法を測ってから製作すること、畳の材料はい草で作られらた「畳表」と稲わらで作られた「畳床」で、「畳床」に「畳表」を張り付けさし針という大きな針で縫い付け、最後に「畳縁」を縫い付けてでき上がること、昔はすべて手作業で縫っていたが、今は機械で縫うこともできることなどの説明がありました。あわせて、畳の寸法を測る際に使用する尺杖という木製の定規を取り出し、児童に渡しました。児童は不思議そうな顔で触り、メモリを数えたりしていました。
 畳についての説明が終わったところで、松井さんが質問はありますかと投げかけると、「何年くらいやっているんですか」「家、全部に畳を敷くのにどのくらいの時間がかかりますか」などの質問が寄せられ、松井さんはひとつずつ丁寧に答えていました。
 続いて、い草のコースター作りに挑戦です。一人ひとりに12センチ程度の正方形の「畳表」が配られました。児童は匂いを嗅いだり触ったりしながら「畳の匂いがする」「思ったよりつるつるしている」と話していました。続いて、コースターの縁に貼る生地選びです。たくさんの色や柄の中から迷いながら思い思いの生地を選んでいました。
 コースター作りが始まりました。児童は松井さんの説明を聞き、配られた材料に印をつけ、カッターで角を切り落とします。力のいる作業のため、一生懸命、力を込めて切っていました。松井さんも児童の机をまわり、手伝います。続いて、ふちに生地を貼っていきます。細かい作業のため、児童は教室の前に集まり、松井さんにいろいろと尋ねながら手元を見つめます。その後、席に戻り、各自、作業です。全部のふちに生地を貼り終わると、コースターができ上がりました。児童は見せ合いながら、うまくできたねと満足そうでした。
 最後に、今回使用した材料は松井さんの手作りだとの説明があり、児童は驚きの声をあげていました。

 仕上がったコースターを手に児童は「簡単だった」「思ったより難しかった」「ココアのカップをのせる」「私はお茶の湯飲みをのせる」と楽しそうに話していました。