人権週間講演会「紛争地、被災地に生きるとは」開催

更新日:令和4年12月1日

講演会の様子
和氣副区長のあいさつ 講師の安田菜津紀さん 人権尊重品川宣言の読み上げの様子 
  
 令和4年度人権週間講演会が、令和4年12月1日(木)に、スクエア荏原(荏原4-5-28)とオンライン生配信で同時開催されました。

 区では、毎年12月4日から10日の人権週間に、あらためて人権の大切さを考えてもらうため、様々な啓発活動を行っています。
 この講演会では、23区唯一の「人権尊重都市品川宣言」29周年を記念し、区民の人権尊重思想の普及高揚を図り、平和で心ゆたかな人間尊重社会の実現をめざすことを目的に実施されました。
 
 主催者を代表して和氣副区長が「紛争地などで生きる人々の悲しみや苦しみは想像を絶するからこそ、本日の講演会をきっかけとして互いに人を思いやることや地域とのつながりなど人権の大切さについて考える機会としていただければ幸いです」とあいさつしました。

 続いて、品川区人権擁護委員を代表して、岸さんと羽鳥さんが「人権尊重都市品川宣言」を朗読。

 その後、認定NPO法人Dialogue fo rpeopleの副代表/フォトジャーナリストとして報道番組などでも活躍中の安田菜津紀さんが「紛争地、被災地に生きるとは~取材から見えてきた命の大切さ、人のつながり~」をテーマに講演しました。講演では、安田さんが取材した国外の紛争地でケガをした子どもの言葉、東日本大震災で被災しながらも懸命に生きる家族の様子などを、写真とともに紹介しました。

 安田さんは講演の最後に「現在進行形で人権侵害を受けている人たちは、受けているからこそ自ら声をあげることが困難な人もいます。世界で起きている人権侵害について、知ること、知らせることなど少しずつでも感じて広げていただければと思います」と人権の重要性を参加者へ伝えました。
 
 区では今後も、人権週間講演会を始め人権について考える機会を設けるなどして、多様性を認め誰もが自分らしく活躍できる共生社会の実現を目指して、引き続き啓発事業に取り組んでまいります。