2つの古典芸能を堪能 第7回品川能楽鑑賞会 「雅楽×能楽 ~伝統の交響~」を開催

更新日:令和4年12月11日

能「羽衣」の天女
雅楽演奏 演奏を聞く客席の皆さん 雅楽「駿河舞」
能と雅楽で使用する笛の比較 能の囃子を実演 雅楽の「調子」の実演
能「羽衣」で天女に羽衣を返すシーン 能「羽衣」で天女が舞うシーン 能「羽衣」で天女が天に帰るシーン

 第7回品川能楽鑑賞会「雅楽×能楽 ~伝統の交響~」が、令和4年12月11日(日)、十四世喜多六平太記念能楽堂(上大崎4-6-9)で開催されました。

 品川能楽鑑賞会は、平成24年に11月1日が「古典の日」に制定されたことを受け、区民をはじめ多くの人に能楽を親しむきっかけづくりを目的に(公財)十四世六平太記念財団が毎年主催しています。

 7回目を迎える今回は、能舞台で雅楽と能楽が競演するユニークな公演を実施。雅楽では、品川区に楽務所(しごとば)を構える雅楽団体「雅楽道友会」が、雅楽の曲の中で最も知られる管絃曲「越天楽(えてんらく)」などを演奏。
 
 能と雅楽の解説では、能楽の囃子方と雅楽の楽師が、音楽面を比較しながらそれぞれの特徴のほか、共通点や相違点など実演を交えながら説明。雅楽の音楽技法である「調子」に続き、千秋楽の演奏と能の「羽衣」で謡われる「駿河舞」のくだりを説明する上で、実際に「東遊(あずまあそび)」の中で演じられる「駿河舞」が演奏されました。

 能楽では、喜多流の長島茂さんがシテとなり、三保の松原の羽衣伝説である、能「羽衣」を上演。羽衣をまとった天女の舞に、会場の皆さんは目を奪われていました。

 2つの古典芸能を鑑賞した参加者は「雅楽も能も初めて見ましたが、どちらも素晴らしく、歴史の深さを感じることができました」「最近、能を見始めましたが、能が雅楽の影響を受けているとの話がとても興味深かったです」と感想を話していました。

 なお、品川区は、公益財団法人十四世六平太記念財団と文化芸術に関する連携協定を令和2年12月8日(火)に締結しています。