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区長が青稜中学校・高等学校の生徒と意見交換 しながわ未来トークを実施
更新日:令和4年12月13日
区長と区内の学生が品川のまちづくりについて意見交換を行う「しながわ未来トーク」を、令和4年12月13日(火)に私立青稜中学校・高等学校(品川区二葉1-6-6)で実施しました。
未来を担う若い世代に、区の方針や考え方を伝えることで相互理解を図り、区政運営の参考にするために意見を聴く”しながわ未来トーク”を令和元年度に初めて実施。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、3年ぶりの開催となった今回は、森澤区長と同校のSDGs部の生徒66人が、ヤングケアラー・子ども食堂・ジェンダーという若い世代にとって身近な3つのテーマについてディスカッションを行いました。
各テーマについて、森澤区長から区の現状や施策について説明した後、進行役を務めた青田泰明校長が順番に生徒を指名。生徒たちはそれぞれの考えや疑問などを発表し、森澤区長が応えました。
SDGs部では各テーマについて学習を深めており、ヤングケアラーについて大学の教授の話を聞いたり海外の事例を調べたりしていた女子生徒は、イギリスではヤングケアラー同士が楽しく集えるイベントを行っていることに触れ、「ヤングケアラーは社会的な課題だが、もっとポジティブな気持ちで、支援する体制をみんなで作ることが重要だと思います」と発言。また、子ども食堂でのボランティア経験が複数回ある男子生徒は「もっと気軽に利用できるよう、季節を感じるイベントなどを積極的に行っていくのはどうか」と意見を話していました。
ジェンダーのテーマでは、男子生徒から「制服でズボンとスカートを選べるようになっても、どうしても周りの人と違うと気になってしまう。夏の暑さを理由に男子がスカートを気軽にはけるような、軽い雰囲気が生まれれば変わることもあるかもしれない」という考えも飛び出しました。
青田校長は生徒の発言を受け、「日本は同調圧力が強いため、制度で何かを変えても、それを実行する側の空気感が変わらないと意味がない。社会全体が各問題に対する理解を深めることが大事だし、そうなるように働きかけていく必要がある」と話していました。
森澤区長は「皆さんの柔軟で率直な意見を聞くことができて、とても刺激になりました」とお礼を伝え、「一つひとつの問題を大きく捉えすぎず、もっと小さな、身近な問題として取り組んでいく必要があると考えています。行政としても、少しずつ具体的な解決策を用意できるよう努めていきます」と話し、青稜中学校・高等学校の生徒たちとの”しながわ未来トーク”は幕を閉じました。