小・中学生 高校生 大学生が一緒にワークショップ 「五感から学ぶ泥んこ実験教室」を開催

更新日:令和4年12月17日

泥んこになった手を見せて写真撮影
開会のあいさつ 教室を企画した藤井さん 土のある場所や特性について考える
小学生にアドバイスする清泉女子大学の学生 土のある場所や特性を付箋に書きだし グループごとに意見を発表
土の水透過率を実験 泥団子を作る手元 みんなで楽しく土いじり
土と命の循環について説明 まとめを映したスクリーン 集合写真

 「五感から学ぶ泥んこ実験教室 ~土の循環から環境を考える~」が、令和4年12月17日(土)、環境学習交流施設エコルとごし(豊町2-1-30)で開催されました。

 このイベントには、公募した小学4年生から6年生の子どもたち8人と、青稜中学校・高等学校SDGs部から中学生7人と高校生12人が参加。子どもたちが、「身の回りの生活」と「土」が密接に関係していることを知り、土の大切さや環境問題について考えるきっかけにすることが目的で、清泉女子大学文学部地球市民学科の学生が、エコルとごしと連携し企画しました。

 小学生・中学生・高校生・大学生という、幅広い若者世代が一緒に交流しながら「土」について考えました。はじめに、「土」がどんなところにあるか、どんなイメージがあるかなどを考え、グループごとに意見を発表。「山や畑にある」「自然にとって必要なもの」「爪の間に入る」など、良いイメージと悪いイメージそれぞれで、いろいろな意見が出ました。

 続いて、3カ所で採取した「土」について実験。3つの土に水を入れ、「土」の透過性を確認しました。水が透過しにくい土は、土の中に水をためる性質があり、田んぼや畑の土として有効。一方、水が透過しやすい土は、水と一緒に栄養分が流れ出しやすいので、何度も肥料を与える必要があることなどを、実験を通して確認しました。

 実際に「土」に触る体験では、実験に使った「土」以外に、エコルとごしで8月に開催した「“もったいない食材”をみんなで食べよう!」のイベント時に出た野菜くずをコンポストで堆肥化した腐葉土も追加。棒状にまとめたり泥団子を作ったりと、思い思いに「土」の感触を楽しみ、参加した小学生は「サラサラしたのやジャリジャリしたものもあって楽しかった」「腐葉土の中に野菜の皮が入っていて面白かった」などと笑顔で感想を話していました。

 最後に、同イベントを企画した清泉女子大学の藤井 菜摘さんが、「生き物のフンや死がい、落ち葉が土の中の微生物によって分解されて栄養分になり、植物はその栄養分を吸って大きく育ち自然を育む。そして豊かな自然には生き物が多く生息するように、土は命の循環をしています。環境が悪くなると土も悪くなり、生き物が生息できなくなってしまいます。今日のイベントをきっかけに環境について考え、エコルとごしで環境を学び、環境のために自分にできることを見つけてください」と締めくくり、イベントは終了しました。