成年後見制度 普及啓発講座を開催

更新日:令和4年12月23日

会場の様子
講義をする柳澤さん 遺体を入れる袋を見せる 成年後見制度のパンフレットを見る参加者


 成年後見制度 普及啓発講座が令和4年12月23日(金)に品川第一区民集会所(北品川3-11-16)で開催されました。

 成年後見制度は、認知症や知的障害・精神障害などがあり、判断能力が不十分な人の生活や療養看護および財産の管理を、裁判所から選任された成年後見人が本人に代わって行い、地域の中で安心して暮らせるよう支援するものです。
 平成12年に、介護保険制度と時を同じくしてスタートした成年後見制度ですが、令和2年における認知症患者数約631万人に対し、令和3年の成年後見制度の利用者数は約24万人と、認知症患者数に対する成年後見制度の利用者数の割合はわずか3.8%に留まっています。
 政府は平成28年に「成年後見制度の利用の促進に関する法律」を施行し、5カ年毎に「成年後見制度利用促進基本計画」を策定することを定めるなど、成年後見制度の普及に努めています。

 今回の普及啓発講座は、(福)品川区社会福祉協議会 品川成年後見センターが主催。
 第一部では、品川合同葬祭株式会社の柳澤 昇 副所長を講師に招き、”近ごろの葬儀事業”をテーマに講演を実施しました。昔は自宅で行うことの多かった葬儀も、ここ3年のデータでは自宅葬儀の割合は0.86%とかなり低くなっていることや、後見人が関わる葬儀の流れなどについて説明。また、昨今のコロナ禍における葬儀にあり方などについても話がありました。

 第二部では、品川成年後見センターの職員が、”任意後見制度”について解説。本人の判断能力が低下してきてから親族などが家庭裁判所に申し立てを行う法定後見制度と違い、自分一人で決められるうちに認知症や障害に備えて、あらかじめ自ら選んだ人に代わりにしてもらいたいことを決めておく制度であることを説明しました。
 また、品川区社会福祉協議会が行っている任意後見制度を組み入れた特徴あるサービスの”あんしんの3点セット”を紹介しました。

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