令和5年度 品川総合福祉センター 福祉啓発講座「ヤングケアラーのためにできること」開催

更新日:令和6年2月17日

講座中の講師の写真
講座風景の写真 町さんの写真 土屋さんの写真
受講者がレジュメを見ている写真 質疑応答の写真 ケアラーズ喫茶を見ている写真 

 令和5年度福祉啓発講座「ヤングケアラーのためにできること」が、令和6年2月17日(土)にきゅりあんで開催されました。

 この講演会は、社会課題の一つである「ヤングケアラー」について、正しい現状や知識を学び、ヤングケアラーの理解を深めることを目的として、社会福祉法人品川総合福祉センターが主催。会場とオンライン参加を合わせて75人が参加しました。

 本日の講師はフリーアナウンサーの町亞聖さんと、彩の国・若者支援ネットワークの土屋匠宇三さん。講義の前半は、町さんが「ヤングケアラーに光を ~十八歳からの十年介護~」と題して、ヤングケアラーであった自身の介護経験を紹介。写真を交えながら当時を振り返り、当事者として、言葉で発する難しさや、弱音・本音が吐き出せる人の存在の大事さを伝えました。また、自分が夢を諦めないで大学に進めたのは、奨学金のことを教えてくれた先生や医療費支援について病院のソーシャルワーカーからアドバイスを受けたおかげだと話し、身近な人や地域の力で、必要な時に支援を行う大切さを説明しました。
 後半は、埼玉県内の4市1町で、生活困窮世帯に学習支援事業を行う土屋さんが、13年間の活動を通して実感したことを話しました。自身の経験から、学力というのは学びに向かう力であり、答えを「先回り」せずに相手の考えを尊重し、必要な時には徹底的に寄り添うことの大切さを伝えました。
 最後に、品川区子ども家庭支援センターから「しながわケアラーズ喫茶」の活動を紹介しました。
 
 参加者は「知らないことがいっぱいで、いろいろな方とお話ししていければいいなと思いました」「とても興味深く、意義深い話を聞かせていただきました。より多くの方に、こうした機会に参加していただければと思います」と感想を話していました。