しながわ防災学校「心理×防災~災害後の心の変化と対応~」開催

更新日:令和6年2月18日

講座風景の写真
岡野谷さんの写真 スクリーンの写真 課題に記入している受講者の写真
グループワーク中の写真 スクリーンの写真 講座全体風景の写真
質疑応答中の写真 講師に質問している受講者の写真 振り返りを共有している写真
 
 しながわ防災学校「心理×防災~災害後の心の変化と対応~」を令和6年2月18日(日)に区役所(広町2-1-36)で開催し、37人が参加しました。

 しながわ防災学校ではさまざまな講義や体験を通じて、防災の知識や技術の習得を図り、地域防災力を向上させる人材として「しながわ防災リーダー」の育成を目指しています。その中の一般向けコースは、毎回テーマを設定し、外部講師による専門的な内容や被災地での経験などの話を通して学びを深めるコースとなっています。

 今回の講師は、救急救命学や災害医学(惨事ストレス)を専門とし、市民や医療職向けに研修や講演を行う災害支援活動のスペシャリストである、特定非営利活動法人日本ファーストエイドソサェティ(JFAS)の岡野谷純 代表理事。”『被災後の状態』を整理すること”、”被災者に寄り添うこと”の2つのテーマについて講義を行いました。

 講義やグループワークから、災害時の問題意識や不安要素が人それぞれ違い、災害時のこころの状況は”強いストレス”な状態で、これは異常な状況下で誰にでも起こる当たり前の反応であり、時間の経過とともに回復していくものであることを学びました。
 あわせて、講師が”被災後の心理プロセス”について解説。被災者に”寄り添う”ことは日常的なコミュニケーションでは難しく、心構えが必要であることを受講者へ話し、”寄り添う”ための学びとして、スフィア基準やPFA(サイコロジカル・ファーストエイド、心理的応急処置)が支援に役に立つものとして紹介。
 最後に「振り返り」として、グループで印象に残ったことを共有しました。
 
 受講者は「心理について扱ったテーマは初めてで興味深く思い参加しました。有意義な内容で、これから自分には何ができるかを考えていきたいと思います」「災害支援者の立場になる仕事なので、心理について知ることで大変勉強になりました」「能登半島の地震が起きて、自分でも何か学ばないといけないと思い参加しました。他の方と話すことで、さまざまな意見を知ることができて参考になりました」などと感想を話していました。