品川区地球温暖化対策地域推進計画

更新日:平成22年10月11日

品川区地球温暖化対策地域推進計画を策定しました

区は2001(平成13)年9月に、ISO14001(環境マネジメント)の認証を取得し、環境保全に取り組むとともに、地球温暖化対策を率先的に行うため、区が行う事務・事業について、地球温暖化防止対策実行計画を策定し、取り組みを強化しています。
 しかし、地球温暖化の現状や気温上昇による将来への影響を考えると、地域の特性を踏まえ、区民・事業者・区が協働し、互いに力を出し合い効果的な取り組みを展開することにより、地球温暖化の進行をくい止め、住みよい品川区を実現することが重要です。
 これらを踏まえ、区は品川区全域での取り組みが重要な役割を担っていることを認識し、パブリックコメントで区民の皆さんから寄せられたご意見も参考に、2010(平成22)年3月に「品川区地球温暖化対策地域推進計画」を策定しました。

       

期間

 2050年度までを視野に入れつつ、取り組みを推進するものとし、計画の期間を2010(平成22)~2020(平成32)年度とします。

       

基準年

 削減に向け取り組むため、可能な限り現在のライフスタイルや事業活動に近く、比較対象としてイメージしやすいことから、最新の温室効果ガス排出量が把握できる2006(平成18)年度を基準年とします。

       

削減目標

 2020(平成32)年度までに、二酸化炭素(CO2)排出量を25%削減することをめざし、取り組みを強化します。

       

実績報告

 CO2排出量は、特別区協議会からの提供データを基に算出しますが、算定に約2年間かかるため、最新の2014(平成26)年度データについての算定実績を報告します。

家庭

業務

産業

運輸

廃棄物

合計
 (kt-CO2)

2006(平成18)年度
〔基準年度〕

432

824

102

388

24

1,765

2010(平成22)年度

〔基準年度比%〕

512

〔+18.52〕 

933

〔+13.23〕 

90

〔-11.76〕 

361

〔-6.96〕 

44

〔+83.33〕 

1,939

〔+9.86〕 

2011(平成23)年度

〔基準年度比%〕

558

〔+29.17〕

970

〔+17.72〕

78

〔-23.53〕

399

〔+2.84〕

43

 〔+79.17〕

2,048

〔+16.03〕

2012(平成24)年度

〔基準年度比%〕

611

〔+41.44〕

1,097

〔+33.13〕

96

〔-5.88〕

393

〔+1.29〕

46

 〔+91.67〕

2,243

〔+27.08〕

2013(平成25)年度

〔基準年度比%〕

600

〔+38.89〕

1,096

〔+33.00〕

71 

〔-30.39〕

392

〔+1.03〕

50 

 〔+108.33〕

2,210

〔+25.21〕

2014(平成26)年度

〔基準年度比%〕

571

〔+32.18〕

999

〔+21.24〕

85 

〔-16.67〕

380

〔-2.06〕

49 

 〔+104.17〕

2,084

〔+18.07〕

〔2010(平成22)年度の分析〕産業・運輸部門の削減はあったものの、家庭・業務・廃棄物部門の増加が上回り、全体として9.86%の増加となりました。(夏の猛暑の影響が考えられます。また廃棄物は段階実施したサーマルリサイクルが主因と考えられます。)

〔2011(平成23)年度の分析〕東日本大震災の翌年度であったため、国を挙げて大規模節電等を実施しエネルギー使用量を削減しましたが、原発停止の影響により火力発電の比率が高まったため、電気のCO2排出係数が上がり、CO2排出量は増加しました。

〔2012(平成24)年度の分析〕東日本大震災以降、引き続き節電等の努力によりエネルギー使用量は減少しましたが、原発停止が続き前年度よりさらに電気のCO2排出係数が上がったため、CO2排出量は増加しました。

〔2013(平成25)年度の分析〕東日本大震災以降、原発停止が続き電気のCO2排出係数が上がったものの、節電等の努力の継続によりエネルギー使用量が減少したことで、CO2排出量を前年度よりわずかながら削減できました。

〔2014(平成26)年度の分析〕東日本大震災以降原発停止は続いているものの、CO2排出量の比較的少ない天然ガスによる火力発電の普及や、再生可能エネルギーの増加により、CO2排出係数が低下しました。また節電等の努力の継続によりエネルギー使用量も減少したことで、CO2排出量を前年度より削減できました。

※目標を大幅に下回っている状況のため、引き続き区が率先して削減努力するとともに、区民・事業者にも働きかけを行っていきます。

 

〔参考・算定上の配慮点〕 産業と廃棄物の両部門に補正を加え、CO2排出量を差し引いています。
 ※補正理由は以下の2つです。
 1.品川火力発電所で発電した電気は区外でも使用されている。{2014(平成26)年度は8kt-CO2に相当}
 2.品川清掃工場では、区外からの廃棄物も処理している。 {2014(平成26)年度は1kt-CO2に相当}

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地球温暖化を防止する区の将来像

かけがえのない私たちのまちを、良好な環境のまま、将来の世代に引き継いでいくためには、区民・事業者・区が、それぞれの役割を自覚し、二酸化炭素の排出が少ないライフスタイルや事業活動に転換するなど、環境に配慮した行動を起こすことが重要です。さらに、行動を持続させることにより、社会そのものを根本的に低炭素化させることが将来の目標となります。このような地球温暖化対策に関する基本的な考え方を各主体が共有して取り組むため、地球温暖化を防止する品川区のあるべき姿(将来像)を「二酸化炭素の排出を抑制したクールシティしながわ」と定めます。

       

基本方針

 区民・事業者・区がそれぞれの役割のもと、一人ひとりができることから取り組むとともに、協働して推進する温暖化対策を次の「四つの取り組み方針」に基づいて推進します。

       

1 すべての区民が行動します

(1)省エネに向けた日常生活の見直し

(2)住まいの省エネ化

2 すべての事業者が行動します

(1)事業活動の共通取り組み

(2)事務所ビルでの対策

(3)店舗等での対策

(4)工場や建設現場等での対策

3 区は区民・事業者の取り組みを支援します

(1)区民の行動に対する区の支援策

(2)事業者の行動に対する区の支援策

4 区は率先して行動します

(1)公共施設での環境配慮

(2)職員の意識啓発と区民・事業者への情報提供

(3)契約などにおける環境配慮

       

五つの重点取り組み

 取り組み方針の中で、特に優先的に推進するものを「重点取り組み」として設定します。

       

1 省エネ型ライフスタイルの促進

区民の理解を深め、取り組みの輪をひろげます

区民の行動を促進します

省エネ家電への買い替えを促進します

高効率機器の導入を促進します

東京都と連携し、区民の省エネ取り組みを促進します

2 環境に配慮した事業活動の促進

環境管理システムの導入を進めます

事業活動に伴うエネルギーをスリムにします

東京都と連携し、事業者の省エネ取り組みを促進します

3 環境学習・環境教育の充実

環境情報活動センターの機能の活用と充実を図ります

地球温暖化防止に関する取り組みを学びます

学校において地球温暖化に関する教育を推進します

「学校施設」を通して地球温暖化について学びます

自然再生活動から温暖化防止を学びます

地域の温暖化防止を進める人材を育てます

4 自然エネルギーの導入促進

自然エネルギーを広く知ってもらいます

住宅等への自然エネルギーの導入を支援します

区役所・学校等に率先的に導入します

5 低炭素型まちづくりの実現に向けて

雨水を利用してまちを冷やします

まちなかに緑を増やします

東京都と連携し、低炭素まちづくりを推進します

環境負荷の小さい交通システムを目指します

関連文書

作成のために用紙製造・印刷などで一部あたり 769g-CO2(概要版は 136g-CO2)の温室効果ガスを排出しましたが、森林吸収プロジェクトによってカーボンオフセットしています。

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お問い合わせ

環境課 環境管理係
 電話:03-5742-6749
 FAX :03-5742-6853