企業・地域で考える!子どもの食の支援~ガバメントクラウドファンディング説明会~ 開催

更新日:令和元年6月4日

講演会の様子

講演を聞く皆さん 湯浅誠さんの講演 クロモン子ども食堂を運営する薄葉聖子さん

質疑応答の時間 参加した皆さん ロビーの展示

 「企業・地域ぐるみで考える!子どもの食の支援~ガバメントクラウドファンディング説明会~」が、令和元年6月4日(火)、城南信用金庫本店(西五反田7-2-3)で行われました。

 会場となった城南信用金庫は、日頃から「よい仕事おこしネットワーク」等、様々な社会貢献活動を行っています。今回も会場の提供等、多大なご協力をいただき、本説明会・講演会の開催が実現しました。

 同信用金庫理事長の渡辺 泰志さんは「城南信用金庫は、『中小企業の健全な育成発展』『豊かな国民生活の実現』『地域社会繁栄への奉仕』という3つビジョンのもと、社会貢献企業を目指し、全力で取り組んでいます。ガバメントクラウドファンディングという新たな手法についても興味深く思っています。関係者の皆さんの力を合わせて、見本となるような素晴らしい活動になることを祈念しています」挨拶しました。
 
 区では子どもの食の支援事業として、しながわ子ども食堂ネットワークを立ち上げ、子ども食堂の運営支援に取り組んでいますが、今年9月にはさらなる子どもの食の支援を進めるため、新たに「ふるさと納税によるガバメントクラウドファンディング(GCF)」を開始します。

 今回の説明会・講演会は、GCFの目的や意義を知っていただき、区民・地域・企業ぐるみで、子どもの食の現状を考えるきっかけにすることを目的に開催されました。

 講演に先立ち、株式会社トラストバンクの浪越 達夫さんが、他の自治体の取り組み事例などを紹介しながら、ガバメントクラウドファンディングについて説明しました。

 続いて、社会活動家であり東京大学特任教授である湯浅 誠さんが「子どもの食の支援と企業貢献」をテーマに基調講演を行いました。湯浅さんは「子ども食堂は、地域の拠点となるとともに子どもの貧困対策にも寄与するものです」とその意義を話し、また「GCFをとおして地域や企業の連携が全国の自治体に広がってほしい」という期待をメッセージとして参加した皆さんに伝えました。

 次に、区内最初の子ども食堂である、クロモンこども食堂(北品川2-2-7)の薄葉 聖子さんが登壇。子ども食堂の現状と課題を知ってもらうために、子ども食堂を始めた経緯、開始当初の周囲の反応ややりがいなどを話しました。

 質疑応答では「企業などに何かニーズはありますか?」という質問に対し、薄葉さんが「子どもたちは食材を見ながら『ありがとうございます』と言います。それは提供いただいた方々に向けた感謝です。何かをいただくと、子どもは自分が応援されていることを実感しますが、食材などの『もの』だけでなく、『自分のことを考えてくれる』ということがうれしいのだと思います」と答えると、湯浅さんは「大人はやることが明確でないと不安になりますが、子どもはそのような枠組みがなくても色々なものを感じ取ります。どんなことでも自分の得意なことをするということが支援につながると思います」と皆さんに語りかけました。