杜松ホーム避難所開設訓練(荏原第五地区)

更新日:平成27年3月9日

3月8日、区立杜松ホームを会場とし、施設を避難所とする豊町4丁目町会・豊町5丁目町会・二葉中央町会・二葉3丁目町会の4町会が合同で避難所開設訓練を行いました。この日はあいにくの雨でしたが、校庭での訓練を縮小して体育館で実施。町会員およそ200人が参加しました。
杜松ホーム避難所開設訓練

避難誘導訓練・受付訓練

参加者はまず町会ごとに集合し、役員の誘導を受けて杜松ホームのグラウンドへ避難を開始しました。グラウンドに到着すると、本部役員によって設営された受付で名前と町会名を記入し、順番に体育館の中へと進みます。また、情報連絡部は受付カードを回収し、町会ごとの参加人数を集計していきます。

全員の避難が完了するまで、体育館の中では「避難所の運営について」のDVDを見て事前知識を学びました。また、集まった皆さんには施設内の地図と避難スペースの割り振りが書かれた資料も配布。内容について真剣に意見交換している姿が多数見られました。
資器材準備避難する皆さん受付訓練資料について意見交換

開会式

全ての参加者が集まると、副議長の上村会長が司会進行を務めて訓練内容を説明し、各部の役員を紹介。その後、議長である唐澤会長による訓練開始宣言をもって、訓練がスタートしました。宣言の中で唐澤会長は「3.11を前にこのような訓練を行うという事は、非常に意義深いことです。しっかりと学び、良い訓練にしましょう」と話しました。

この日は「避難スペース見学」「防災設備見学」「仮設トイレ組立訓練」「給水用スタンドパイプ組立訓練」の4項目を実施。ボランティア部の誘導に従い、町会ごとにわかれて順番に回っていきます。
唐澤議長による訓練開始宣言上村副議長による司会進行杜松ホーム津田所長各部役員紹介

避難スペース見学・防災設備見学

避難スペース見学では、杜松ホームの津田所長が各施設を案内し、発災時にどの部屋がどういった用途で使われるのか、どんな設備があるのか、などを紹介してくれました。みなさん真剣に耳を傾け、「避難所のイメージができてきた」などと話していました。

備蓄倉庫の見学では、実際に保管されている数量を目の当たりにし「少なく感じる」といった意見もありましたが、防災課から「全ての避難所で備蓄の数量は共通。不足してきたら、区の備蓄倉庫より順次補充される」と説明をうけ納得していました。また、「自助の観点から、自宅にも最低限の備蓄をしておいてほしい」という話もあり、皆さんうなずいていました。

その後、校庭にあるマンホールトイレの見学へ移動。実際にふたを開けて、中の構造を確認しました。また、「マンホールトイレを使うのはあくまで最終手段。まずは耐震化トイレや便袋を使う」といった運用についても学びました。
避難スペース見学備蓄倉庫見学備蓄倉庫確認マンホールトイレ見学

仮設トイレ組立訓練・給水用スタンドパイプ組立訓練・物資配給訓練

体育館では、防火・警備部と防災課職員による指導のもと、資器材の組立訓練が行われました。

仮設トイレ組立訓練では、保管されている状態から部品を一つずつ取り出し、順番に組みたて、どのように使用するかを丁寧に教わりました。
また、今回はいつも使っているスタンドパイプと違い、給水用のスタンドパイプを組み立てる訓練を実施。設置するまでの手順は同じですが、給水用スタンドパイプには蛇口が6個ついており、消火ではなく給水の為に使用されます。初めて見る方も多く、皆さんより集中して取り組んでいました。

また、舞台上では物資供給部による物資配給訓練を実施。3種類の記念品を袋に詰め、情報連絡部から参加人数の報告を受けて、町会ごとに仕分けしていきました。部長を中心に「ビニール袋を10個ずつひもで縛っておこう」など、部の中で意見を出し合って効率化を図っていました。
仮設トイレ組立訓練 完成前仮設トイレ組立訓練 完成後給水用スタンドパイプ組立訓練物資配給訓練

閉会式

最後に、副議長である小林会長の訓練終了宣言をもって、すべての訓練が終了しました。
また、真剣に取り組んだ参加者の皆さんに対し、小林会長は「今日の訓練で一番大事だったのは、新しい避難所について知ることでした。皆さんとても集中しており、知識を深めることができたのではないかと思います。早朝からお疲れ様でした」と話しました。
小林副議長による訓練終了宣言防災課講評
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