梅毒について

更新日:令和4年11月7日

梅毒が急増しています

・東京都の梅毒報告数は、平成23年に248人であったのが、平成28年には1385人に増加し、
 令和3年には、2,451件となり、平成11年に感染症法に基づく調査が始まって以降、最も多い報告数となっています。
 品川区でも、平成23年には2人であったのが、平成28年には19人、令和3年には44人と増加傾向にあります。

・梅毒は適切な治療をすることで治癒しますが、一度治っても再び感染することがある性感染症です。
   症状のある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

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梅毒とは

・梅毒は梅毒トレポネーマという細菌(スピロヘータ)に感染することで起こる感染症です。菌を排出している患者との粘膜や、
 皮膚の接触を伴う性行為で感染します。感染すると、2~3週間後からリンパ節炎や皮膚症状が出ます。
 治療しないと段階的に進行して、最終的には中枢神経まで侵されることもあります。

・症状のでない「無症候性梅毒」もあり、長年気づかないまま過ごすケースもあります。

・ペニシリンなどの抗生物質が有効ですが、本人だけが治療してもパートナーが感染していると再感染が起こります。
   パートナーも一緒に検査を受けましょう。

・また、妊婦が感染すると、流産・死産のリスクとともに、胎盤を通して胎児に感染し、先天性梅毒となる危険があります。
 先天性梅毒は、胎児の死亡や体の奇形など重大な影響を及ぼすため、妊娠中の検査で早期に発見する必要があります。
 妊娠を考える女性は事前に梅毒検査を受けることも大切です。

症状

第1期(感染後3週間から3カ月まで)
・感染した場所(性器、肛門、口など)にできもの、しこり、ただれが出ます。
・鼠けい部(股のつけ根の部分)のリンパが腫れることがあります。

第2期(感染後3カ月から3年まで)
・手のひらや足の裏などから、「バラ疹」といわれる赤い目立つ発疹が全身に広がります。
・全身のリンパ節腫脹、発熱、倦怠感、関節痛などの症状が出る場合もあります。
・また、目の症状として梅毒性ぶどう膜炎を発症することもあります。
・発疹は治療しなくても、数か月で消えますが、抗生物質で治療しない限りトレポネーマは体内に残ります。

第3期(感染後3年から10年まで)
・皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍ができることもありますが、現在はまれです。

第4期(感染後10年以上)
・内臓に腫瘍が発生し、脳、脊髄、神経を侵され、死亡に至ることもありますが、現在はまれです。

感染予防のポイント

・パートナー同士の感染の有無の確認がまん延防止になります。
・性行為の際にコンドームの正しい利用をすることも有効です。

検査について

・品川区では、品川保健センター、荏原保健センターにて梅毒についての検査を予約制で匿名・無料で実施しています。
・梅毒は、無症状のまま経過することもあり、検査を受けないと感染したかどうかわかりません。気になることがあれば検査をご検討ください。
 詳しくは下記ページをご覧ください。

エイズ・性感染症予防

関連リンク

国立感染研究所「梅毒とは」/別ウインドウ表示
厚生労働省「梅毒に関するQ&A」/別ウインドウ表示
東京都感染症情報センター/別ウインドウ表示
東京都福祉保健局「感染症ナビ」/別ウインドウ表示


 

お問い合わせ

品川区保健所保健予防課
 電話:03-5742-9153
 FAX:03-5742-9158