富士通Japan(株)と共同で実施した戸籍電子書籍AI検索サービスの実証実験の結果について

更新日:令和3年5月26日

実証実験のねらい

令和2年11月から令和3年3月末までの期間中、富士通Japan(株)と共同で戸籍電子書籍AI検索サービスを導入し、その有効性を検証する実証実験を実施しました。
戸籍事務は関係法令が多く、自治体業務の中でも極めて専門性が高い分野です。
特に複雑な窓口事例の判断においては、ベテラン職員であっても根拠資料の調査・判断に相当な時間を要することがあります。
また多様な住民ニーズへの職員の対応力を高めるため一定周期で人事異動を行う関係上、経験年数の浅い担当職員も多く、知識習得や審査事務の効率化が全国的な課題とされています。
この課題を解決し、業務効率化による戸籍届出窓口での時間短縮や正確性向上の実現を図ることが本実験の目的です。

実証実験のねらい


サービスの特長

同サービスの特長は日本語文章をAIが理解し、瞬時に該当書籍をピックアップできる点です。
また、ピックアップ元のデータには戸籍関連書籍で業界最大手の出版社である日本加除出版(株)の専門書籍過去20年分300冊以上や区保有のマニュアルなどを採用しています。
膨大な書籍データとAIの活用により、複雑な事例の検索においても従来の単語や文字などでの検索に比べ高いヒット率が期待できます。
また書籍データへのメモをふせんとして貼り、同じ自治体の職員間で共有できる機能があり、従来の手書きメモに比べ記載・閲覧の効率化や書き手による認識齟齬の防止が図れます。
各自治体の独自資料をデータ化し取り込む仕組みも導入されており、資料のカスタマイズができるだけでなくふせん機能との相乗効果が期待できます。

サービスの特長

実証実験の方法

実証実験にあたっては単に完成済みのシステムを試用するのではなく、システム開発と実証作業を並行して行うアジャイル開発方式を採用しました。
これにより職員と開発者で密なコミュニケーションを取りながら開発ができ、仕様変更や機能追加をスピーディーに行うことができました。
また職員にシステムの知識が必要なく、開発者は現場の要望を予め織り込んでシステム開発するので手戻しが少ないというメリットがありました。
定例会議においては新型コロナウイルス感染症対策のためリモート会議を活用しました。

実証実験の方法

実証実験の結果

実証実験の結果についてはこちらの結果報告書をご覧ください。
戸籍電子書籍AI検索サービス実証実験結果報告書(PDF : 2MB)
お問い合わせ

戸籍住民課 戸籍届出係
電話03-5742-6657 FAX03-5709-7625