紙本着色元三大師像

更新日:令和6年12月3日

紙本着色元三大師像
             
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種別  有形文化財(絵画)  
指定番号  第三号
所在地  東五反田1-2-29 宝塔寺
指定年月日  昭和56年2月12日
見学  不可
詳細  上体を斜め左に向け、法衣を着て礼盤の上に端座し、両手で数珠を操り、また左手には独鈷を持っている。頭頂わずかに尖り、中老の容貌。画面は黒ずみ少し荒れている。ごく一部補修があるが、保存状態は良好である。
 『新編武蔵風土記稿』巻五三、宝塔寺の条に、寺の元三大師堂に大師自筆の画像があり、当寺が南品川にあった頃、ある僧が来て時の住持に授けた、とあるのがこの軸と思われる。軸を収めた木箱の蓋には元禄十二年(一六九九)春月文清が寄進したとの墨書があり、軸の裏書によって、明和四年(一七六七)に表装を改めたことが分かる。現在の画像は、室町時代の頃、画家が模写したものと推定される。
 元三大師は、天台宗中興の祖といわれる慈恵大師良源(九一二~九八五)が正月三日に誕生したことに由来する通称。厄除の大師として、江戸時代以来深く信仰されている。
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