徳蔵寺石造庚申供養塔群

更新日:令和6年12月3日

徳蔵寺石造庚申供養塔群
              
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種別  有形民俗文化財  
指定番号  第八号
所在地  西五反田3-5-15 徳蔵寺
指定年月日  昭和55年3月11日
見学  可
詳細  天台宗徳蔵寺境内にある五基の庚申塔は、元は、目黒川に架けられていた谷山橋の傍にあったものを移転したものである。板碑型一基、駒型二基、笠塔婆型二基である。
 一番大きい一六〇・〇センチメートルの板碑型の塔は寛永十二年(一六三五)に造立され、庚申塔としては品川区最古の記年銘を見ることが出来る。また、この塔には十二名の施主名が刻まれているが、中に大峯行者教善院の名があり、大峯行者が庚申塔造立に関与した事実も示している。
 他の四基は、(1)延宝五年(一六七七)の年号が刻まれた駒型、高さ一〇〇・〇センチメートル、(2)延宝八年(一六八〇)の年号が刻まれた笠塔婆型、高さ八三・〇センチメートル、(3)天和二年(一六八二)の年号が刻まれた笠塔婆型、高さ一四〇・〇センチメートル、元禄二年(一六八九)の年号が刻まれた駒型、高さ九九・〇センチメートルで、十七世紀後半に、上大崎村の庚申講中の人々が造立したものであることが分かる。摩滅の激しいところもあるが、施主名を読み取ることができる。初期庚申信仰の様々の形態をよく残していて貴重なものである。
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