日本諸国社号等標石群

更新日:令和6年12月3日

日本諸国社号等標石群

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種別  有形民俗文化財  
指定番号  第九号
所在地  西五反田3-5-15 徳蔵寺
指定年月日  昭和55年3月11日
見学  可
詳細  徳蔵寺境内植込み樹木の周囲に、丸石の自然石が置かれていて、その数四三基を数える。石の表面に、それぞれ「城 岩清水八幡宮」「武 品川領上大崎村 福本氏」「紀 熊野三山大権現 江戸木挽町 新堀氏妻 原田氏」等と刻まれている。他の石の刻文などからみても、諸国一の宮名(社号)がすべて一石毎に彫られていたものと思われ、六十六部廻国供養の思想に基づいて造られたものと考えられる。徳蔵寺檀徒の多かったであろう上大崎村・居木橋村・大崎村・谷山村の住民名のほかに、京橋・木挽町等、江戸府内の住民の名も見られる。
 四三基のうち、備州(現岡山県)と隠州(現島根県)の二ヵ国は同じものが二基あるので、四一州の社号である。現在は、植木の土留めに使われている。
 六十六ヶ国廻国供養の簡素化、もしくは散失とも考えられる。一の宮以外の社号や、天王寺聖徳太子のような仏寺の名称もあり、他に類例のない民間信仰の一形態として興味深いと共に、価値のあるものである。
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