徳蔵寺双盤念仏用具

更新日:令和6年12月3日

徳蔵寺双盤念仏用具

              有形民俗18_徳蔵寺双盤念仏用具.jpg

種別  有形民俗文化財  
指定番号  第十八号
所在地  西五反田3-5-15 徳蔵寺
指定年月日  昭和62年3月24日
見学  不可
詳細  徳蔵寺には、十夜会に行われる双盤念仏に使用される用具一式が保存されている。
 十夜会は、平安時代、天台宗の僧慈覚大師によって始められたものといわれ、元は十月六日から十五日までの十日十夜行われた仏教行事である。
 江戸時代になると、この行事が天台宗や浄土宗の寺で盛んとなり、近在の人々が双盤講を組織して本堂に集まり、双盤鉦や太鼓に合わせて念仏を唱え、美声を競ったという。
 徳蔵寺には、十夜会に使用される双盤鉦四面とその台柱四脚及び太鼓一張(付架台)が残されており、弘化四年(一八四七)の銘文がある。また壇信徒から奉納された仏餉袋(檀家から寺に供する米を入れる袋)の板木に、「十月十日 十夜會仏餉 徳蔵寺」とあるところから、毎年十月十日に、十夜会の仏餉が行われていたことが分かる。徳蔵寺では、昭和の初め頃までこの行事が行われていたが、現在は行っていない。
 双盤鉦だけでなく、その台柱と太鼓まで、当時のものが併せて保存されている点、他に類例を見ない貴重なものである。
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