文政十一年銘道標

更新日:令和6年12月3日

文政十一年銘道標

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種別  史跡  
指定番号  第二号
所在地  西品川3-16-31 貴船神社
指定年月日  昭和53年11月22日
見学  可
詳細  元は、居木橋村と品川宿枝郷三ッ木との境に建てられていたものが、いつの頃かは不明であるが、土地の有志によって現在地に移転保存されたものである。元の位置は分からないが、戸越銀座から妙光寺下に至る古い道筋にあったものといわれている。
 高さ一〇五・〇、幅正面二〇・〇、左右側面一六・五センチメートルの角柱型の細長い道標で、石質は安山岩である。
 正面に「梵字(梵字・種子サ) 西めくろ」、右面に「右 南品川」、左面に「左北品川」、背面に「文政十一子年三月松原氏」と刻まれている。本道標の正面上部に、梵字の種子で観世音菩薩を示す梵字(種子サ)が刻まれていることからみて、観世音菩薩供養道標であることが分かる。
 この道標背面にある「松原氏」は、代々、居木橋村の名主を務めた家で、村内に観音寺を創建した程の篤信家であったことから、観音信仰と交通の便を兼ねて、文政十一年(一八二八)三月に本道標を造立したものと思われる。
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